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2013 年度 実績報告書

種々の脂質摂取が大動脈機能に及ぼす効果についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 23500851
研究機関城西大学

研究代表者

加園 恵三  城西大学, 薬学部, 教授 (90177387)

研究分担者 竹之内 康広  城西大学, 薬学部, 助手 (30582233)
角田 伸代  独立行政法人国立長寿医療研究センター, その他部局等, その他 (60337483)
野部 浩司  城西大学, 薬学部, 准教授 (30276612)
キーワード血管内皮機能 / 2型糖尿病 / エイコサペンタエン酸 / 一酸化窒素
研究概要

当研究において、種々の脂質摂取が胸部大動脈の血管機能に及ぼす効果を検討してきた。平成25年度は、エイコサペンタエン酸(EPA)が血管内皮細胞機能に及ぼす効果とその機序について、検討を行った。これらの検討により、以下の成果を得た。
成果:2型糖尿病モデルマウス(KKAy)の血管内皮障害に及ぼすEPAの治療効果
【方法】(1) 実験群;①C57Bl/6Jマウス(コントロール群;C群) ②2型糖尿病モデルマウス(KKAy)高脂肪食群(KKAy-HF群) ③KKAy 、HF+EPA食(KKAy-HF+EPA群) 、EPAは200mg/dayを食餌中に混合し投与。(2) 血管応答測定法;マウスより胸部大動脈を摘出し、Magunus装置を用いて検討した。
【結果】(1) KKAy-HF群と比較してKKAy-HF+EPA群で、PGF2αによる最大張力発現後のACh累積的投与による弛緩率が有意に増加(回復)した。(2) PGF2αによる最大張力に対するsodium nitro prusside (SNP)による弛緩反応は3群間で差がなかった。(4) L-NNA非存在下では、KKAy-HF群はC群に比べ収縮力が増強したが、EPA投与による影響はなかった。【考察】AChによる累積弛緩反応がKKAy-HF群で有意に低下したことから、M3受容体を介したNOS活性化経路の障害が判明した。Phe累積収縮反応では、L-NNA非処理にてKKAy-HF群で収縮が増強した。L-NNA処理では有意差がないことから、KKAy-HF群でのNOの産生機能の低下が判明した。KKAy-HF群のACh累積弛緩反応減弱は、EPA投与により有意に改善したことから、EPAは内皮依存性弛緩反応を改善したと考えられた。以上により、EPAの長期間摂取により2型糖尿病における血管内皮機能障害が改善することが示唆された。

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公開日: 2015-05-28  

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