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2011 年度 実施状況報告書

2型糖尿病治療のアドヒアランスに影響するウェルビーング、DQOLの関連因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23500856
研究機関順天堂大学

研究代表者

弘世 貴久  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40384119)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードDQOL / HbA1c / 睡眠 / 生活リズム / 睡眠の量 / 睡眠の質
研究概要

【当初の計画】2型糖尿病患者の治療継続アドヒアランスに関連すると考えられるQOLが、いかなる因子とより関連が深いかを睡眠、身体活動度、家族関係に関するアンケートをQOLに関するアンケートと並行して行い、比較検討する。【実際に施行した研究内容】外来通院している2型糖尿病患者 300数十名にアンケートを施行。行ったアンケートの内容は、糖尿病全体のQOLの判断として既に教育入院後のコントロールが不良な患者で低値を証明したDiabetes quality of life (DQOL)、Diabetes Satisfaction and Treatment Questionnaire (DTSQ)、ウェルビーイングを、家族関係によるサポートを見るためにDiabetes Family Behavior Checklist (DFBC)を、また日常生活の活動度を見るためにIPAQを行った。更に睡眠の質と量の把握の目的でピッツバーグ睡眠質問票を、昼夜よ生活リズムの状況(サーカディアンリズム)を見るためにMorning Evening Questionaire (MEQ)を行った。【解析結果】得られたデータより、各アンケート回答結果間あるいは血糖コントロール指標などとの相関関係について解析した。これらの解析より、QOLの低下と生活活動度や睡眠の質や量に強い関連性が認められた。特に睡眠の量と質とDQOLには強い相関系が認められたが、血糖コントロール指標であるHbA1cと睡眠量に強い相関関係があった。また、睡眠の量とは独立して従来睡眠の量や質との関連が考えられている昼夜のリズムがそれらとは独立してDQOLやHbA1cと有意な関連性があることが示された。このような報告はこれまでに全くなく、今後はさまざまな切り口から睡眠の改善が血糖コントロールの改善につながるのかという介入的検討も必要と考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

検討したアンケート調査の解析により、睡眠を始めとするQOLに関わる因子が解明されてきており、おおむね順調に進展しているといって良いと考える。

今後の研究の推進方策

2型糖尿病治療のアドヒアランスに影響するウェルビーング、DQOLの関連因子として、睡眠時間、睡眠のサーカディアンリズムなどが重要であることが多数例のアンケート調査の結果より判明した。24年度はまずこれらのデータを正しく解析し、論文化するとともに介入効果の検討にも入りたい。

次年度の研究費の使用計画

物品費 100,000円  旅費 0円 人件費・謝金 1,000,000円 その他 100000円,計1,200,000

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 2型糖尿病患者における糖尿病の心理と睡眠障害の関わりについての検討

    • 著者名/発表者名
      佐藤文彦ほか
    • 学会等名
      第54回日本糖尿病学会年次学術総会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      平成23年5月21日
  • [学会発表] Diabetes quality of life (DQOL) の翻訳と計量心理学的検討

    • 著者名/発表者名
      山本理沙子ほか
    • 学会等名
      第54回日本糖尿病学会年次学術総会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      平成23年5月20日
  • [学会発表] The Diabetes Family Behavior Checklist (DFBC)の翻訳と計量心理学的検討

    • 著者名/発表者名
      伊藤千春ほか
    • 学会等名
      第54回日本糖尿病学会年次学術総会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      平成23年5月20日

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公開日: 2013-07-10  

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