研究概要 |
COPD患者への呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)は、呼吸機能は改善しなかったが、運動耐容能を有意に増大させ、酸化ストレスを有意に軽減させた。一方、窒素化ストレスに変化はなく、測定した炎症性サイトカイン(TNF-α, IL-1, IL-6, レプチン)は、いずれも呼吸リハとは関連しなかった。さらに、閉塞性障害の重症群では、運動が酸化ストレスを増大させる可能性が示唆された。 上記より、COPD患者への呼吸リハは、運動耐容能を改善し、酸化ストレスを軽減することが示唆された。しかしながら、運動強度によっては、酸化ストレスを増大させ、尿中8-OH-dGがその指標となる可能性が示唆された。
|