本研究課題は家政学及び生活科学論が果たしてきた社会関係資本形成、リーダーシップ育成機能の再考、「日本型の家政教育・家庭科教育」の再評価を目指すものである。検討にあたり3つの枠組みを設定し、分析を行った。1.「国民の生活をよりよくする」という思想的系譜・現象の整理(昭和~平成の生活改善事業、メディアによる間接的リーダーシップ)、2.学校教育、社会教育における問題解決型の学習とリーダーシップ育成に関わる教育実践の分析、3.学校教育、社会教育が果たす公益的な社会参加活動及び社会関係資本形成機能の現状分析(政策的に提示された「アクティブシニア」像と地域社会におけるリーダー像)
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