研究課題/領域番号 |
23500889
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研究機関 | 仙台白百合女子大学 |
研究代表者 |
佐野 裕子 仙台白百合女子大学, 人間学部, 講師 (50596088)
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研究分担者 |
前橋 明 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80199637)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 家庭的保育利用児 / 保育所利用児 / 待機児童 / 生活実態 / 健康生活 / メリット / デメリット |
研究概要 |
2010年より保育所待機児童解消策の一環として、保育所と同等の通所要件をもつ家庭的保育が児童福祉法上に位置づけられた。しかし、現在、家庭的保育を利用する子どもの生活習慣の実態については、未だ明確に報告されていない。そこで、本研究では、従来、行われてこなかった家庭的保育を利用する子どもの生活実態を調査するとともに、地域性を加味した家庭的保育のメリットとデメリットを明らかにすることとした。また、保育所利用児の生活実態との比較を行い、家庭的保育の特性に応じた健康生活のあり方を模索している。平成23年度は、家庭的保育事業の実態調査と家庭的保育利用児の生活習慣調査を行った。家庭的保育事業の実態調査票、家庭的保育利用児の生活実態調査票を作成し、家庭的保育全国連絡協会や拠点となる全国14都道府県の行政に調査の許可を得て調査対象者を確定した。家庭的保育事業の実態調査票の対象者(保育者)は572名、家庭的保育利用児の生活実態調査票の対象者(保護者)は2098件であった。回収率は、保育者が65.0%(372名)、保護者が45.4%(953名)であった。なお、生活実態を比較する保育所の幼児は、6,545名であった。家庭的保育利用児の生活実態調査結果の一部を整理すると、その生活時間は、就寝時刻が1歳児で21時8分±44分、2歳児で21時24分±42分、3歳児で21時31分±45分、睡眠時間が1歳児で9時間51分±41分、2歳児で9時間36分±40分、3歳児で9時間38分±43分、起床時刻が1歳児で6時59分±38分、2歳児で7時0分±33分、3歳児で7時9分±32分という結果であった。保育園児と比較すると、家庭的保育利用児の方が平均就寝時刻は3分遅く、平均睡眠時間は1歳児で4分間、3歳児で2分間長く、2歳児で4分間短かった。また、平均起床時刻は1歳児で5分、3歳児で6分遅く、2歳児は同様であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度の主な計画であった、家庭的保育利用者と保育者のアンケート調査の回収率は、保護者が45.4%、保育者は65.9%と少なかったが、北海道から九州まで全国から回答が寄せられた。また、平成24年度の計画である、家庭的保育利用時と保育所利用児の生活実態を比較検討するにあたっての基礎資料となる保育所利用児の全国生活調査結果も集計を終了していることから、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
家庭的保育利用児と保育所利用児の生活実態を比較・検討し、家庭的保育利用のメリットやデメリットを検討する。そして、家庭的保育が抱える子どもの健康生活上の課題を明らかにし、家庭的保育の特性に応じた健康生活のあり方を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究成果を発表するための費用、研究報告や研究打ち合わせ等のための旅費、共同研究者との打ち合わせ会議費、調査結果の分析のための統計解析ソフト代、プリンタトナー代。
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