家庭科教育では「主体的な生活の創造」の能力育成をめざしており、生活のあらゆる場面において適切な価値判断と意思決定できる能力を身につけることが必要である。またこの能力は全ての児童・生徒に必要な能力であり、特別な支援を必要とする児童・生徒も、障害の多様性をふまえながら育成することが重要である。 本研究者らは、調理学習が、意思決定能力育成を促進することを先行研究により明らかにしてきた。 本研究は、調理学習の献立と「段取り」に焦点を当て、普通学級および特別支援を必要とする児童・生徒を対象にした意思決定能力育成について、実態把握をふまえてそのメカニズムを、授業実践、脳機能の側面から実証した。
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