夫婦間のネットワーク共有と世帯外ネットワークとの間には都市度の効果は認められなかった。むしろ夫婦間のネットワーク共有は世帯外ネットワーク保有量が多く、またさらには近距離にネットワークが保有されることにより促進されることがわかった。一方、夫婦間の依存度は、妻の友人が多いと夫が妻に依存するという傾向が見られた。 夫婦間の勢力関係は夫婦の保有する「社会経済的資源」よりも夫婦の「夫婦以外ネットワーク」により影響することが明らかになった。またインタビュー調査から、退職前の従業上地位が夫婦間協力関係や退職後のネットワーク形成に重要な説明力を持つことが明らかになった。
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