研究課題/領域番号 |
23500899
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研究機関 | 近大姫路大学 |
研究代表者 |
人見 裕江 近大姫路大学, 看護学部, 教授 (30259593)
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研究分担者 |
中村 陽子 園田学園女子大学, 健康科学部, 教授 (00341040)
田中 久美子 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00342296)
中平 みわ 梅花女子大学, 看護学部, 講師 (90461970)
谷向 知 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90361336)
奥平 尚子 近大姫路大学, 看護学部, 助手 (00584244)
藤田 敦子 (丸尾 敦子) 近大姫路大学, 看護学部, 助教 (30512660)
二重 佐知子 近大姫路大学, 看護学部, 助手 (60552130)
佐々木 純子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (50533361)
三村 洋美 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (30382427)
神保 太樹 昭和大学, 医学部, その他 (60601317)
久山 かおる 鳥取短期大学, その他部局等, 准教授 (40413489)
新道 由記子 園田学園女子大学, 健康科学部, 准教授 (90321306)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / 終末期ケア / 暮らし / その人らしい / 暮らし / 家族の思い / ケア提供者の思い / 看取り |
研究概要 |
入所者の看取りケアに成功している介護保険施設を研究フィールドとし、認知症高齢者の看取りを経験した看護・介護職員を対象に、インタビューによって、認知症高齢者の看取りに関する探索的研究を行った。本研究では特に、(1)「その人らしい」看取りケアを行うための情報収集の方法、(2)「その人らしい」看取りケアを行うための意志決定の方法、に焦点を当てることとした。 対象者は、認知症高齢者の看取りを経験した25施設の看護・介護職員30名であった。研究方法は、質的記述的研究とし、データ収集は約60分間のインタビューで行った。分析は、内容分析。インタビューをICレコーダーに録音し、録音データをテープ起こし業者 安樂に依頼し、逐語録にした。データに整合性を持たせるため、最低2名の研究チームのメンバーが、それぞれに逐語録を読み、テーマ抽出を行い、その結果を交換し、見解を統一するために相違点について話し合った。内容に沿って、研究課題に関するテーマを抽出した。この帰納的分析により、テーマの主要カテゴリーが構築されると考えた。 連携研究者に福岡大学・医学部・教授 畝 博氏を加え、疫学的側面からの指導をいただいた。また、姫路聖マリア病院・老年看護専門看護師・得居みのり氏、認知症認定看護師・高原 昭氏、ライフケア加古川・吉永初喜氏、および旭川荘厚生専門学院・専任教員・石井 薫氏には実践現場からの研究協力を得た。 先行研究のレビュー、公衆衛生学会に参加して情報収集を行った。また、看取りケアに積極的に取り組んでいるアジアの国として韓国における養老保険施設を見学し、インタビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、内容分析を行っている。インタビューをICレコーダーに録音し、録音データをテープ起こし業者の安樂に依頼し、逐語録にした。データに整合性を持たせるため、最低2名の研究チームのメンバーが、それぞれに逐語録を読み、テーマ抽出を行い、その結果を交換し、見解を統一するために相違点について話し合っている。内容に沿って、研究課題に関するテーマを抽出する。この帰納的分析により、テーマの主要カテゴリーが構築されると考えている。 特定施設、病院併設型グループホームとそうでない場合、地域密着型特別養護老人ホームと特別養護老人ホーム等施設別の特徴を明らかにしているところである。
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今後の研究の推進方策 |
家族の看取る力について明らかにすることを目的に、看取りにまつわる家族の思いを語ってもらい、本人の思いとのギャップを検討する。平成23年度の知見および得られた情報に加え、家族の語る看取りについてインタビューし、(1)「その人らしい」看取りケアを行うための情報収集の方法、(2)「その人らしい」看取りケアを行うための意志決定の方法、から主に構成されるテーラードモデル・プロトコールを作成する。 さらに、先行研究のレビューおよび看取りケアに積極的に取り組んでいるアジアの国として韓国における養老保険施設を見学し、看護・介護職および家族にインタビューを行う予定である。 また、施設と連携して以下のような研究会を催すことができるよう調整する。1)愛媛および近畿エリアに於ける入所者の看取りケアに成功している介護保険施設における定期的な共同研究会 2)愛媛および近畿エリアに於ける入所者の看取りケアに成功している介護保険施設における認知症高齢者自らが語る終末期の暮らしと支援のあり方に関する研究会 3)容態変化で医療が必要になったときに、混乱と不安が少ない認知症高齢者の看取りを支援するテーラードなケアプロトコールの作成に関する研究会 4)地域密着型ケアシステムにおけるテーラードなネットワークづくりに関する研究会
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次年度の研究費の使用計画 |
インタビューの内容分析のソフトを購入し、効率よく進める。 また、アイパットを購入し、学会発表や資料を効果的に整理する。 インタビューの旅費、およびデータ―分析結果を学会に公表し、論文として書いて、投稿する。
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