• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

父子家庭の生活の実態と意識に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23500900
研究機関大妻女子大学

研究代表者

永田 晴子  大妻女子大学, 家政学部, 助教 (20442030)

研究分担者 渡邊 千恵子  尚絅学院大学, 生活環境学科, 教授 (30233737)
キーワード父子家庭 / 生活実態 / 家族関係
研究概要

本研究では、父子家庭の生活実態と意識を明らかにする量的調査を通して、自立支援の具体的な課題を明らかににすることを目的としている。また、父子家庭へのインタビューによる追跡調査を実施し、意識や心理面での変化を捉え、父子家庭へのメンタルヘルスケ
ア充実へ向けた課題を明らかにすることも目的としている。
最終年度にあたる本年度は、父子家庭の父親へのアンケート調査と平成22年に実施した面接調査協力者への追跡調査を行った。父子家庭の状況、生活の状況、生活満足度、家庭生活についての意識、必要とする支援に関する調査項目を設定し、インターネットよるアンケート調査を実施した。追跡調査では、前回調査後の生活について調べるために面接調査を行った。仕事・家族の状況の変化、現在の生活と今後の生活についてインタビューを行い、現在の生活の状況を把握し、生活や意識の変化について分析を行った。
本研究の結果、父子家庭の父親は、食事や会話など子どもとの関わりは積極的に行っており、子育てに対する自己評価が高い傾向が見られた。現在の生活については、どちらかといえば安定した生活を送れているが、経済的に安定した生活が送れていないと感じている者の方がやや多く、現在の生活満足度は不満であると感じている者の方が多い結果となっていた。今後必要な父子家庭への支援として、税金の控除、父子家庭が利用できる制度・支援の情報提供、子どもの大学・専門学校進学のための費用の援助などがあげられていた。
父子家庭への支援は増えてはいるが、父親自身が、母子家庭支援との差の解消を実感できるほどには浸透していない現状にあり、支援情報の提供・入手の仕方に改善が必要であると言える。また、父子家庭をとりまく環境の違いにより、抱えている悩みや支援ニーズが多様化しており、社会の中で、父子家庭への理解や認識を深めていく必要があることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 父子家庭の生活満足度に関する要因の検討

    • 著者名/発表者名
      永田晴子
    • 学会等名
      第33回家族関係学セミナー
    • 発表場所
      奈良大学

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi