• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

機能性UVカット剤を用いた環境材料(衣料・生活用品)のエコ化と身体防護性能付与

研究課題

研究課題/領域番号 23500905
研究機関大阪教育大学

研究代表者

織田 博則  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80131176)

キーワード紫外線カット剤 / 省資源化 / 耐光性改善 / 未利用バイオマス / 地球温暖化 / 身体防護機能性 / 循環型社会形成
研究概要

省資源化問題に関連して、生活環境材料の耐久性改善は循環型社会形成を実現する上で、必要不可欠な課題である。その課題解決を、反応性多機能型安定化剤の新規合成により実現を目指した。方法としては、自動酸化防止機能、紫外線カット機能を併せ持つ安定化剤をナイロン布に化学修飾させ、染料染色とニッケル塩化を行い、非常に優れた耐光性の改善効果が得られた。用いた染料(オレンジI)の耐光性は20時間の光照射で1級とほとんどの染料が退色してしまったのに対し、紫外線カット機能、自動酸化防止機能、一重項酸素脱活性化機能を併せ持つ安定化剤で化学修飾したナイロン布上での染料の耐光性は4-5級と殆ど退色が見られなかった。この安定化剤は繊維と反応させている為、耐洗濯性に優れ、半永久的に消失することはない。その為、この加工法により加工された染色布は半永久的に退色することはなく、優れた生活環境材料の耐久性改善法であることが示唆された。次に、未利用バイオマスの生活環境材料としての有効利用を目的として、天然色素の致命的欠点である耐光性の改善を試みた。まず、クチナシ青色素及び柿ポリフェノールの光退色は自動酸化、一重項酸素酸化及びスーパーオキシドイオン酸化の寄与があること見出し、綿染色布を用いた日光堅牢度試験により、ニッケル1-ナフトール-8-スルホン酸塩やポリスチレン-4-スルホン酸塩を柿渋着色資材の耐光性改善剤の1つとして提案した。クチナシ青色素については新規に合成した縮合型紫外線カット剤が優れた耐光性の改善効果を示し、更に高い紫外線防護機能性を有していることを見出し、紫外線カット剤の1つとしても提案した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 色素の光安定性に及ぼす反応性多機能型光安定化剤の効果2014

    • 著者名/発表者名
      織田博則
    • 雑誌名

      大阪教育大学紀要

      巻: 62 ページ: 31-37

  • [雑誌論文] ポリウレタンシートの光黄変防止技術2013

    • 著者名/発表者名
      織田 博則
    • 雑誌名

      日本学術振興会 繊維・高分子機能加工 第120委員会年次報告

      巻: 64 ページ: 13-16

  • [学会発表] 軽量ポリウレタンの光黄変防止剤の開発2013

    • 著者名/発表者名
      織田 博則
    • 学会等名
      日本学術振興会 繊維・高分子機能加工 第120委員会研究報告会
    • 発表場所
      福井大学
    • 年月日
      20130620-20130622

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi