• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

住宅インテリアにおける基調色の白色化が居住者に及ぼす心理・生理的影響

研究課題

研究課題/領域番号 23500912
研究機関京都府立大学

研究代表者

佐藤 仁人  京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (70363968)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードインテリア / 色彩 / 白色化 / 住宅 / 心理 / 生理
研究概要

本研究は,住宅インテリアの基調色の白色化が居住者に及ぼす心理・生理的影響を評価することを目的として,平成23年度から25年度までの3年間に次の3つの実験を行うものである。 平成23年度はCGによる評定実験を行い,基調色の白色化による室内の印象および許容性の評価を実施した。実験パターンは,天井・壁・床の色彩を白色から灰色の無彩色, R(赤)・YR(黄赤)・Y(黄)・G(緑)・B(青)・P(紫)等の色相のオフホワイト色,および高明度・低彩度色から組み合わせ,これに従来の出現頻度の高い住宅の色彩を加えた69パターンとした。各実験パターンの3次元CGソフトウェア(3ds-max)により住宅居間をモデリングし,光・色を精巧にレンダリングすることにより呈示用画像を作成した。画像はモニターにより被験者に呈示し,その印象および許容性を申告させた。被験者は年代による違いを考察するために,青年層(20歳代)および高年層(60歳代)それぞれ20名とした。実験は京都府立大学の視環境実験室で行った。 その結果,年齢層別に白やオフホワイト色のインテリア空間に対する印象や許容性の傾向を把握するとともに,平成24年度に予定している縮尺模型による確認実験の要因の絞り込みが可能となった。 また,平成25年度に予定している実大実験空間における確証実験の予備実験として,オフホワイト色および高明度の無彩色に彩色した簡易な実大空間において,被験者実験により,眩しさ,視覚疲労感などの主観評価と脳波計測を行った。その結果,高彩度色の空間における眩しさや脳波に影響の存在を確かめることができた。これにより本実験の円滑な実施が可能である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は,住宅インテリアの基調色の白色化が居住者に及ぼす心理・生理的影響を評価することを目的として,平成23年度から25年度までの3年間に3つの実験を行うものである。 平成23年度は,CGによる評定実験を行い,基調色の白色化による室内の印象および許容性の評価を行うとともに,平成24年度に行う縮尺模型による確認実験の色彩要因の絞り込みを行うことを目標としていたが,この目標は達成できた。

今後の研究の推進方策

平成23年度に予定していた研究成果の国内の学会や国際会議で発表を次年度に行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度に予定していた研究成果の国内の学会や国際会議で発表を次年度に行うため,旅費,論文投稿料,論文校閲料などを次年度に使用する予定である。

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi