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2014 年度 実績報告書

住宅インテリアにおける基調色の白色化が居住者に及ぼす心理・生理的影響

研究課題

研究課題/領域番号 23500912
研究機関京都府立大学

研究代表者

佐藤 仁人  京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (70363968)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードインテリア / 色彩 / 白色化 / 印象 / 許容性 / 脳血流 / LF/HF / オフホワイト色
研究実績の概要

本研究では,住宅インテリアの基調色の白色化が居住者に及ぼす心理・生理的影響を評価することを目的として,平成23年度から26年度までの4年間に4つの実験を行った。平成23年度はCGによる評定実験を行い,基調色の白色化による室内の印象および許容性の評価を行った。その結果,年齢別に白やオフホワイト色のインテリア空間に対する印象や許容性の傾向が把握できた。平成24年度は,基調色の白色化の程度と照度レベルによるリラックスの度合い,眩しさ・視覚疲労感への影響評価を行うことを目的として,縮尺模型による確認実験を行った。その結果,大きな影響を与えた要因は空間の明るさであることが確認された。また,CGによる実験では評価できない光環境を模型内に再現し,印象および許容性の評価を行えた。平成25年度は,基調色の白色化の程度と照度がリラックスの度合,眩しさ・視覚的疲労感への影響を評価することを目的として,実大実験空間において確証実験を行った。その結果,心理評価に関しては,壁色による影響が大きく,暖色系オフホワイト色で心地よさやリラックス度合を高く感じる傾向がみられた。一方,照度は評価にはあまり影響しなかった。生理評価については,暖色系オフホワイトの壁面において左脳血流の増加がみられ,リラックスして物事を考えている状態にあることが判明した。
平成26年度は,壁の色と照明光源の組み合わせによる影響を検討することを目的として1/10の縮尺模型を用いた印象評価実験を行った。その結果,光源種類の影響よりも,壁の色の影響の方が卓越していることが明らかとなった。
以上,今まで明らかにされていなかった住宅インテリアの基調色の白色化が居住者に及ぼす心理・生理的影響評価した貴重な成果が得ることができたと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 住宅インテリアにおける基調色の白色化の心理・生理的影響 その4 白やオフホワイト色の基調色と照度レベルが印象及び主観評価に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤仁人,仁尾麻里恵
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2014-09-12
  • [学会発表] 住宅インテリアにおける基調色の白色化の心理・生理的影響 その5 実空間における青年層と高年層を対象とした心理評価及び生理評価実験2014

    • 著者名/発表者名
      仁尾麻里恵,佐藤仁人
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2014-09-12
  • [備考] 科学研究費用助成事業 学術研究基金助成金に係る成果の発表

    • URL

      http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/int_planning/frame.html

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公開日: 2016-06-01  

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