住宅インテリアにおいて基調色に白やオフホワイト色が多用されていることの心理・生理的影響を評価するために,壁や床の色彩を実験変数とした3つの実験を高年層と青年層を対象に行った。実験での測定項目は主観的効果(室内の印象,リラックス・眩しさの度合)と生理計測(脳血流・脈拍・LF/HF比)であった。 その結果,暖色系のオフホワイト色の明度の高い壁面は居心地がよくリラックスできるが,白の壁面は,快活で美しい印象であるが,眩しさを感じやすく,リラックスしにくいことが心理的にも生理的にも示された。これらの傾向は高年層と青年層で大きな違いは見られなかった。
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