量産衣料のカスタマイズを最終目標とする。本研究では人体の3次元形状を簡便に推定するシステムを構築するために、人体が胴衣を着装した状態を想定した体幹部の凸閉包モデルを生成しその特性を調べた。凸閉包モデルを左右平均形状に変換することにより、人が着装した衣服モデルとして使用できる可能性が示唆された。日本人成人女性55名の左右平均の体幹部凸閉包相同モデルを主成分分析した結果、6つの主成分軸で個人差をあらわす形状特性の88.4%が説明できた。推定したい個人差の要因は以下のようである。バスト寸法の大小、背丈と身体の厚みのプロポーション、反身体と屈身体、肩の傾斜角度、前肩と後肩、背中の傾斜。
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