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2014 年度 実績報告書

インドネシア産植物性食素材の機能性と嗜好性を活かした食品の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500927
研究機関奈良女子大学

研究代表者

高村 仁知  奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (70202158)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードインドネシア / 食素材 / 機能性 / 嗜好性 / メリンジョ / グネモン
研究実績の概要

植物資源の宝庫であるインドネシアにおいて、現地で利用されているが、国外ではあまり流通していない食素材として、グネツム科グネモン(Gnetum gnemon L.)およびイイギリ科パンギノキ(Pangium edule Reinw.)を選び、その機能性を活かし、日本人の食生活に受け入れられる新規食品の開発を目的として、研究を遂行した。
平成26年度は、グネモンの種子「メリンジョ」を世界的に広く食されているパンに応用し、その活用を試みた。メリンジョは炭水化物約70%、タンパク質約12%を含有し、グネチンCなどのポリフェノールを含んでいるが、口内に残る特徴的な苦味を有する。このメリンジョの粉末を種々の割合で食パンの材料に加え、焼成した食パンの膨化性の測定および官能評価を行った。また、機能性として、総ポリフェノールをFolin-Ciocalteu法にて定量するとともに、抗酸化活性をラジカル吸収能(ORAC)にて評価した。
その結果、メリンジョを添加することにより、総ポリフェノール量および抗酸化活性が高まった。また、パンに加工することによるこれら機能性成分の有意な損失は見られなかったが、メリンジョを添加することで膨化性が著しく減少した。しかし、小麦タンパク質粉末を添加し、グルテン量を強力粉よりも高レベルとすることで膨化性が改善された。メリンジョを30%添加した食パンは小麦粉パンにやや劣る程度の嗜好性を示し、また、高い機能性を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Effects of Pit Fermentation and Thermal Cooking Process on the Antioxidant Activity and Components of Pangium edule Seeds2014

    • 著者名/発表者名
      Santoso Martha, Yamaguchi Tomoko, Matoba Teruyoshi, Takamura Hitoshi
    • 雑誌名

      日本調理科学会誌

      巻: 47 ページ: 202-213

    • DOI

      10.11402/cookeryscience.47.202

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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