研究概要 |
蚕サナギの成分分析 1 一般成分・アミノ酸・脂肪酸 (1) (乾燥前)水分51.9%、蛋白質26.8%、脂質15.5% (乾燥後)蛋白質55.6%、脂質32.2% (2) (アミノ酸)(% w/w)Asp10.7, Thr4.6, Ser4.3, Glu11.1, Gly4.2, Ala4.6, Cys1.7, Val5.6, Met4.0, Ile4.0, Leu7.3, Tyr6.6, Phe5.4, Lys7.2, His3.2, Arg5.5, Pro8.2, Trp1.8 (3) (脂肪酸)(%)ミリスチン酸(C14:0)0.1,パルミチン酸(C16:0)24.2,パルミトレイン酸(C16:1)1.7, ステアリン酸(C18:0)4.5, オレイン酸(C18:1)26.0, リノレン酸(C18:2)7.3, リノレン酸(C18:3)36.32 1デオキシノジリマイシン (1) (乾燥前)2.84mg/100g(0.003%),(乾燥後)5.9mg/100g(0.006%) 蚕サナギ熱水抽出物の糖質分解酵素阻害作用 1 蚕サナギの熱水抽出物に強い二糖類分解酵素阻害活性がみられた。 2 飯田地域で食用としているサナギの抽出物の活性よりも、乾燥まゆから取り出したサナギの抽出物の活性の方が強かった(マルターゼ阻害活性:食用44.3%、錦秋鐘和66.1%、青白74.9%、新小石丸63.2%、世紀二一78.8%)。 3 サナギの品種別に活性を比較した結果、「青白」および「世紀二一」の抽出物に強い活性がみられた。 4 サナギ抽出物の活性は桑葉抽出物の活性よりも弱かった。(マルターゼ50%阻害濃度:サナギ764μg/ml、桑葉120μg/ml スクラーゼ50%阻害濃度:サナギ147μg/ml、桑葉26μg/ml) 5 サナギ抽出物は桑葉抽出物よりも多くのタンパク質を含んでいた。
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