研究課題
1 蚕サナギ゙熱水抽出物を水に溶解して、SD系ラットに経口投与した。その後、スクロースを水に溶解して経口投与した。その結果、蚕サナギ熱水抽出物は、スクロース経口負荷15分後のラット血糖値の上昇を有意に抑制した。2 蚕サナギ抽出物は、血圧上昇に大きく関与する「アンギオテンシンI変換酵素」を濃度依存的に阻害した。3 蚕サナギの大量入手方法について検討し、群馬県の製糸農業協同組合、長野県の製糸所、養蚕農家などと提携できることがわかった。粉末化については、試験用サンプルは、本学の凍結乾燥装置が利用でき、試作用サンプルは、長野県内の機能性食品工場に依頼可能である。4 蚕サナギ粉末の水への溶解性は低く、保水性、親油性、乳化性なども低かった。パン、麺、菓子類などの生地には、大きな影響を与えず添加できた。5 蚕サナギ粉末にエタノールを加えて、80~85℃で加熱することで、脂溶性成分および匂い成分が抽出された。脱脂した蚕サナギ粉末は、特有の匂いが減り、食品素材として利用しやすくなった。
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J Med Inves
巻: 61(3-4) ページ: 印刷中
Plant Foods Hum Nutr
巻: 68(2) ページ: 177-183
10.1007/s11130-013-0357-x