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2012 年度 実施状況報告書

学校における子どもの情緒的安定を目指した食生活教育プログラムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23500950
研究機関山形大学

研究代表者

新井 猛浩  山形大学, 教育文化学部, 准教授 (80292407)

研究分担者 楠本 健二  山形大学, 教育文化学部, 講師 (90398008)
大村 一史  山形大学, 教育文化学部, 准教授 (90431634)
キーワード生活リズム / 食生活 / 朝食 / 衝動性傾向
研究概要

食がこころの成長と安定にいかに重要であるかを、食事の取り方から検討することができた。家庭や学校で食事の世話をしてもらうことが、無条件に自分を肯定される経験になりうること、また、そのことが自分の存在を肯定的にとらえることにつながり、情緒的な安定をもたらすことなどを、先行研究から整理することができた。今後の研究内容として、これらを検証したうえで、食べさせてもらっているという感覚を覚えられるような教育内容の工夫をしていきたい。
子どもの食生活は親の養育態度をよく反映し、現代の欠食や孤食といった食事の取り方の問題は摂取栄養素の過不足だけでなく、家族とのコミュニケーション不足にもつながる。それらが子どもの情緒に悪影響を及ぼすとともに、コミュニケーション能力を育む機会も奪い、コミュニケーションの持ち方にも影響を与え、ストレス要因となって情緒的不安定に関連していることも考えられる。親子のコミュニケーションの持ち方が子どもの情緒的安定に及ぼす影響は小さくないが、これまでのところ、食事の世話などを通して親から愛されているという感覚を、子ども自身がどれだけ持てるかということの影響も考慮すべきと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

衝動性傾向を測定する子ども用尺度の作成にやや手間取っている。また、研究協力者への倫理的配慮についても慎重を期しており、そのために調査開始が遅れている。

今後の研究の推進方策

本研究では、研究協力者の食生活の実態について明らかにするとともに、子どもの衝動性傾向を測定し、両者の関連から情緒的安定を目指した食生活教育教育プログラムを開発することを目的としている。そのため、研究協力者からすれば、本研究は個人的事情に深く立ち入られるように感じるものになる。この点で調査の秘匿性をいかに確保するかという説明を丁寧に行いながら研究活動を展開していく。

次年度の研究費の使用計画

異なる食文化、風土の中で育つ子どもたちを調査し比較検討するために、昨年度は長崎県および三重県教育委員会に研究協力を打診し予備調査を行っている。今年度も引き続き同様の働きかけを行いたいと考えており、その調査費として活用する。

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公開日: 2014-07-24  

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