研究課題/領域番号 |
23500977
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
米浪 直子 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (70291979)
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研究分担者 |
若村 智子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40240452)
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キーワード | 生活習慣 / 生体リズム / 体温 / 唾液 / 味覚 / エネルギー代謝 / 朝食 / 食習慣 |
研究概要 |
朝食欠食を含めた不規則な食習慣による生体への影響について、昨年度までと同様に食事調査、味覚感受性、唾液バイオマーカーの視点からn数を増やして評価し、以下の結果が得られた。①女子大学生を対象とし、朝食を毎日摂取する習慣のあるグループ(朝食摂取群)とないグループ(朝食欠食群)に分け、唾液中のコルチゾール濃度および分泌速度の日内リズムについて検討した。その結果、朝食摂取群ではコルチゾール分泌速度が起床時に高値を示す典型的な日内リズムが認められたが、一方欠食群では認められなかった。②女子大学生を対象とし、それぞれ1日6回の甘味、酸味、塩味の味覚検査を行って、味覚感受性、嗜好性に及ぼす朝食の影響について検討した。朝食欠食群では味覚感受性が鈍くなる傾向が見られた。③朝食習慣と生体リズムの関連を見るために大学生男女563名(男性192名、女性371名)を対象として、男女別に朝型夜型タイプの生活習慣と朝食摂取状況および食欲、食物摂取頻度調査による1日の栄養素摂取量および食品摂取量との関連を調べた。夜型では、男女ともに朝食欠食や食欲低下が見られた。夜型の男性では、朝型に比べてたんぱく質、ミネラル類、ビタミン類、食物繊維、穀類、野菜類、海藻類、豆類、果物類、砂糖類が低値であった。夜型の女性では、朝型に比べてビタミン類、野菜類、海藻類、豆類、果物類、砂糖が低値で、嗜好飲料やスナック菓子が高値であった。大学生の男女ともに、朝型夜型タイプの生活習慣と朝食の摂取頻度、食欲、1日の栄養素と食品摂取量に関連が見られた。④女子大学生を対象とした朝型夜型の生活習慣と健康状態について、便秘評価尺度の観点からも分析を行った。様々な生活習慣因子による複合的な関連が見られた。 以上のことから、朝食欠食を含めた不規則な食習慣は夜型の生活習慣と関連があり、味覚感受性や唾液バイオマーカーにも影響していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
女子大学生を対象としているため、性周期の影響を検討する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
①女子大学生を対象とし、朝食を毎日摂取する習慣のあるグループ(朝食摂取群)とないグループ(朝食欠食群)に分け、唾液中の唾液分泌型IgA、メラトニン、コルチゾール濃度および分泌速度の日内リズムについて、性周期の影響も含めて検討する。②女子大学生を対象とし、それぞれ1日6回の甘味、酸味、塩味の味覚嗜好検査を行って、味覚感受性、嗜好性に及ぼす朝食摂取の影響について、n数を増やして検討する。さらに、性周期の影響についても併せて検討する。③朝食習慣と生体リズムの関連について、男女別に朝型夜型タイプの生活習慣と朝食摂取状況および食欲、食物摂取頻度調査による1日の栄養素摂取量、食品摂取量との関連についてまとめていく。④女子大学生を対象とした朝型夜型の生活習慣と健康状態について、便秘評価尺度の検討とそれに加えて関連する様々な生活習慣因子について検討する。
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