研究課題/領域番号 |
23500977
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
米浪 直子 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (70291979)
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研究分担者 |
若村 智子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40240452)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 生活習慣 / 生体リズム / 体温 / 唾液バイオマーカー / 味覚 / エネルギー代謝 / 朝食 / 食習慣 |
研究実績の概要 |
朝食摂取習慣が生体リズムに与える影響を、唾液分泌型免疫グロブリンA(sIgA)、唾液コルチゾル(CS)、体温、気分プロフィール検査(POMS)、甘味、塩味、酸味の感受性・嗜好性の観点から検討した。さらに、朝型・夜型の生活リズムと食習慣の関連について検討を行った。 ①女子大学生で、朝食摂取習慣のある者(摂食群)47名、朝食欠食習慣のある者(欠食群)22名を対象とした。摂食群は朝食摂食日、欠食群は朝食欠食日に、計6回の唾液採取と口腔内温度の測定を行った。sIgAはサンドイッチELISA法、CSはSALIMETRICS社のELISAキットで測定した。POMSは、午前に1回実施した。味覚・嗜好検査は甘味、塩味、酸味について各2種類の濃度の溶液を使用しVAS (Visual Analogue Scale)法により1日6回、味覚閾値検査は甘味、塩味、酸味それぞれ10段階の濃度に調製した溶液を使用して全口腔法により1日2回行った。習慣的な朝食欠食は唾液バイオマーカーの日内リズムに影響を及ぼすとともに、味覚感受性を低下させることが示唆され、特に夕方から就寝前にかけて味覚感受性が鈍くなることが認められた。 ②大学生を対象に、朝型・夜型質問紙(MEQ)、食物摂取頻度調査(FFQg)、食習慣に関するアンケート調査を行った。有効回答数は1146名(男性411名、女性735名)であった。MEQにより朝型・夜型タイプを判定し、食習慣、食品群別摂取量及びエネルギー・栄養素摂取量について男女別に解析を行った。朝型・夜型の生活リズムによって、朝食摂取習慣、食品群別摂取量及び栄養素摂取量に違いがみられた。夜型タイプの学生は、朝食の頻度や食欲が低下しており、食事時間が不規則であった。また、1日のミネラル類やビタミン類、食物繊維などの摂取量が低く、食習慣に問題があることが示唆された。
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