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2013 年度 実施状況報告書

食嗜好性獲得における味覚感受性の経年的変化と嗜好学習の役割

研究課題

研究課題/領域番号 23500986
研究機関畿央大学

研究代表者

上地 加容子  畿央大学, 健康科学部, 准教授 (50390208)

研究分担者 山本 隆  畿央大学, 健康科学部, 教授 (60028793)
キーワードFlavor / Learning / Preference / Aversion / Development
研究概要

味覚感受性の測定に関する研究では、食嗜好性獲得にかかわる要因の中で、味覚感受性と食べ物に対する嗜好学習を取り上げ、味覚感受性の個人差や経年的変化を測定し、同時に行う食嗜好、食行動、食習慣に関するアンケート調査結果と対応させ、解析を行っている。年齢横断的に味覚閾値を測定中であるが、今後はデータの少ない幼児及び60歳以上の対象者を増やす予定である。5基本味に対する閾値(検知閾、認知閾)を測定する『畿央大学式味覚テスト』は、更に簡便な方法で行えるように引き続き開発を行う予定である。幼少期の嗜好性獲得とその保持に関する研究は、ラットを用いて実験を行っているところである。幼若期に経験した高濃度のショ糖溶液を嫌悪学習することがわかり、なぜ嫌悪学習するのかを明らかにするために現在実験中である。実験の途中経過は、第46回日本味と匂学会、第66回日本栄養・食糧学会で発表を行った。2014年度も学会で発表を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の途中経過を各学会で発表することができた。

今後の研究の推進方策

味覚感受性の測定に関する研究は、年齢横断的に味覚閾値を測定中であるが、今後はデータの少ない幼児及び60歳以上の対象者を増やす予定である。『畿央大学式味覚テスト』は、更に簡便な方法で行えるように引き続き開発を行う予定である。幼少期の嗜好性獲得とその保持に関する研究は、ラットを用いて実験を行っているところである。離乳直後のラットが味と匂の連合学習を獲得することができ、高濃度の溶液を嫌うのは、幼若期の特徴と考えられることから、その原因を解明するために引き続き実験を行っているところである。

次年度の研究費の使用計画

『畿央大学式味覚テスト』の開発の費用が低コストだったため、当初予算より支出額が抑えられたため。
次年度は『畿央大学式味覚テスト』を更に簡便な方法で行えるように、引き続き開発を行う予定である。現在までの研究成果を国外の学会で発表をする予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 幼若ラットと成熟ラットにおける高濃度甘味溶液に対する嗜好性について2013

    • 著者名/発表者名
      上地加容子、山本 隆
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌

      巻: 20 ページ: 299-302

    • 査読あり
  • [学会発表] うま味物質と食材の味の相互作用について2013

    • 著者名/発表者名
      上地加容子、山本 隆
    • 学会等名
      第60回日本栄養改善学会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      20130912-20130914
  • [学会発表] 幼若ラットと成熟ラットにおける高濃度甘味溶液に対する嗜好性について2013

    • 著者名/発表者名
      上地加容子、山本 隆
    • 学会等名
      第47回日本味と匂学会
    • 発表場所
      仙台市民会館
    • 年月日
      20130905-20130907
  • [学会発表] 幼若ラットにおける高濃度糖溶液と連合したフレーバー嫌悪学習について2013

    • 著者名/発表者名
      上地加容子、山本 隆
    • 学会等名
      第67回日本栄養・食糧学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20130524-20130526

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公開日: 2015-05-28  

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