味覚感受性の経年的変化を計測するために「畿央大学式味覚テスト」を開発し、3歳から90歳までを対象に味覚検査を行った。試料は閾値濃度付近の5段階の5基本味を蒸留水に溶解して作成した。さらに改良版の開発を行った。 動物実験では、幼若ラットがフレーバー嗜好学習及び嫌悪学習を獲得する能力があることを明らかにした。また、甘味溶液の濃度上昇とともに、嗜好性から嫌悪性に変わること、幼若期の学習は、溶液の低濃度、高濃度にかかわらず成熟するまで学習を記憶しており、離乳直後の幼若期の食経験が成長後も持続することの一端を実験的に明らかにした。
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