研究課題/領域番号 |
23500988
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研究機関 | 四国大学 |
研究代表者 |
吉村 幸雄 四国大学, 生活科学部, 教授 (50122578)
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研究分担者 |
高橋 啓子 四国大学, 生活科学部, 教授 (80148767)
武市 泰彦 四国大学, 生活科学部, 准教授 (40279112)
鎌田 智英実 四国大学, 生活科学部, 助教 (50389160)
奥村 亮太 四国大学, 生活科学部, 助手 (00552118)
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キーワード | 食事調査 / 携帯 |
研究概要 |
本年度の研究計画は妥当性の検討・アンケート評価についてであったが、当初の予定よりも研究がスムーズに進行しているため、システムの改善を中心に行った。 前年度実施した携帯食事手帳についてのアンケートで、1番多く挙げられた意見は「料理数が少なく、目的の料理がなかった」であった。その結果を受け、料理データベースの充実を図った。大学生に1週間に食べた料理をすべて記入式で回答してもらい、料理データを収集し、実際に摂取された料理などを中心に追加した。前年度の料理数は計350種類であったが、今年度は785種類の料理を追加し、1135種類となった。また、料理数の増加に伴い、料理グループも新たに作成し68分類とした。 前年度作成したシステムはフィーチャーフォン向けであったが、スマートフォンやタブレットの急速な普及により、仕様をスマートフォン向けに訂正し、タッチパネルに対応させた。また、実際に摂取した料理が選択メニューの中に入っておらず、代替食品を選択する時に、料理名だけでは判断が難しい場合があるため、結果の画面に選択した料理の画像が表示されるように変更した。料理画像はこれまでの研究で蓄積された料理データベースを活用すると同時に、新たに発売された商品等については撮影した。 さらに食事の分量の選択について、前年度のシステムでは、料理を選択しても摂取量を選択することが不可能であり、0.5人前などに対応できなかったが、今回修正したシステムでは摂取量の選択が0.25人前単位で可能となった。 栄養評価が1週間単位でしか表示されなかったが、1日単位で結果を見ることが可能となり、日々の食事の評価が行えるようになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の計画は妥当性の検討とアンケート調査による評価であったが、前年度の研究がスムーズに進行し、妥当性の検討とアンケート評価が前年度で終了しているため、その結果より得られたデータからシステムの改善を行った。
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今後の研究の推進方策 |
○妥当性の検討 システムの改善により、仕様が変更されたためもう一度妥当性の検討を行う必要がある。本学の大学生に依頼し、作成した食事管理システムを試験的に利用してもらう。それと並行して食事記録法も行う。並行してアンケート調査も行い、システムについての問題がないかチェックを行う。 ○普及活動 学会等による発表、ホームページなどへの掲載により、携帯食事システムの有益性と利便性を広報し、普及活動を行う。また、本システムを使用し、地域住民の妊産婦を対象に栄養調査を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
料理画像データを更新するため、新たに料理を作り、撮影する必要がある。そのため料理に使用する材料や市販食品を購入する予定である。 本格的な始動に対処するためにシステムを運用するサーバー等を購入する必要がある。 普及活動のために、オーサリングソフトやバックアップ用のブルーレイディスク・DVDディスク等、また、リーフレットを作成するために印刷用紙やトナー等を購入する予定である。
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