研究課題/領域番号 |
23500993
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研究機関 | 相模女子大学 |
研究代表者 |
石原 淳子 相模女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30415509)
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研究分担者 |
井上 真奈美 独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, その他 (70250248)
高地 リベカ 新潟大学, 医歯学系, 助教 (60413085)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 食事評価 / 料理単位法 / データベース構築 / 標準化 / 栄養疫学 |
研究概要 |
より精度の高い食事摂取量測定システムの開発に向け、その基礎となる、日本人集団における料理単位栄養素成分データベース(料理データベース:使われた食品名と重量を料理の種類毎に整理したデータベース)を構築すること、およびアジア諸国で利用可能な共通食事摂取量測定システムの基礎となる、日本人の料理データベースを構築するために、当初研究実施計画にあげられている以下3点について、データベース作成作業および情報収集を行った。1.すでに収集されている食事記録調査データを用いた料理データベースの作成を行った。国立がん研究センターにおける2 研究、1)多目的コホート研究の頻度法妥当性研究において収集した約570 人の食事記録、及び、2)国立がん研究センターがん予防・検診研究センター受診者における頻度法妥当性研究において収集した約150 名の食事記録のデータを用い、料理別に、食材使用量を整理し、料理データベース作成を行った。2.日本における他食事記録調査による料理データベースの入手に関しては、茨城県民栄養調査のデータ使用について、茨城県倫理審査委員会より承認を得て、収集された食事記録調査について、電子化作業を行い、料理データベースを作成した。また、岩手県、愛知県において実施された既存の食事調査のデータに関しても、料理別の情報の提供を受け、データベース構造を整理した。3.米国ミネソタ大学において開発されている料理データベースシステムについては、文献およびウェブページなどから情報収集し、食材データの分類項目や料理と食材とのデータリンク方法について調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
23年度は、食材のコードからなる食事調査データに、料理コードを付与し、データベース作成を中心に行った。国立がん研究センターにおける既存で妥当性評価研究実施済みの2 研究に関しては、データベースの作業がほぼ完了し、解析段階にある。内容は、料理の頻度などの基本分布情報の検討などに加え、料理データベースを開発対象地域と異なる集団へ応用した際の外的妥当性の検討についても検討し、論文を作成中である。茨城県民栄養調査のデータに関しては、既存の紙ベースデータであったものを、倫理審査申請からスタートし、入力、入力内容確認を行った上で、料理のコーディングを行い、前述の2研究のデータベースと同様のデータベース構造に落とし込む作業が終了している。岩手県、愛知県の食事データに関しても、料理コードの付与の作業を完了させた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、国立がん研究センター2研究、茨城県、岩手県、愛知県のすべてのデータを用いて、料理出現頻度の性・年齢・地域分布、ポーションサイズに関する検討を行い、解析を進める。既存の食事調査データ収集に関しては、さらに多様な地域・年齢層の食事調査データ使用の可能性を模索し、料理データベース化することを目指す。また、海外における食材栄養データベースシステムの構造などについて、関連学会や施設視察などにより情報収集する。
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次年度の研究費の使用計画 |
24年度の主な研究費は、主に人件費、旅費、物品費などの使途で使用する計画である。新たな食事調査データに、料理コードを付与し、データベース化することには、栄養士など特殊な技術を持った人材を複数名雇用し、作業を依頼する必要がある。また、食事調査データの収集および海外における情報収集のため、旅費に使用する割合も多くなると考えられる。物品としては、PCおよび周辺機器、周辺機器消耗品などの購入を予定している。加えて、論文の投稿費、英文校正費などのその他の使途も若干生じるものと考えられる。
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