リンゴに含まれるポリフェノールで主要な機能性成分であるプロシアニジン類(APC)の動脈硬化予防作用を検討するため、ApoE欠損動脈硬化マウスや培養細胞で検討した。ApoE欠損マウスに高脂肪食を20週間摂取させると普通食に比べ著しい体重増加や内臓脂肪が蓄積し、静脈において血栓様構造が認められた。一方、高脂肪と同時にAPCを摂取させると、体重増加、内臓脂肪の蓄積、血栓様物質の蓄積が抑制されていることが確認された。また、マクロファージの泡沫化に関与するAim遺伝子発現をAPC摂取群では抑制していた。さらに、RAW細胞をLPS存在下にAPCを加えて培養したところ、TNF-αの産生を抑制していた。
|