研究課題/領域番号 |
23501004
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
田端 輝彦 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80344745)
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研究分担者 |
山田 春樹 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (00092578)
中村 享史 山梨大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70303394)
中野 博之 弘前大学, 教育学部, 教授 (30400120)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 比例的推論 / 比例式 / 割合 |
研究概要 |
(1)現職教師と教授実験の勉強会を立ち上げ,教授実験を行う。東京学芸大学附属小金井小学校の高橋丈夫先生,利府町立青山小学校石田雄一先生,仙台市立山田中学校小野雄祐先生,ふじみ野市立西原小学校市川啓先生と田端とで教授実験を行う勉強会を立ち上げる。中野先生と中村先生とはメール等で,山田先生とは学内にて定期的に指導助言をいただく形とする。震災等の影響と研究協力者の都合により,今年度は第6学年の教授実験ならびに授業分析を行う。 (2)小学校段階での同種の量の割合と異種の量の割合と比例的推論の指導順序ならびに発達の進展に関するカリキュラムを分析する。主に行ったのは,(3)であげた教科書分析である。田端がまとめた内容について,数学者である山田先生からその数学的妥当性について指導助言をもらう形で本研究の理論的構築を意図した勉強会を実施した。 (3)昭和10年以後の教科書教材を中心とした文献収集を行い,比と比例ならびに比例的推論の理論をさらに分析する。昭和10年発行の緑表紙教科書の教師用書ならびに数直線を用いた比の用法の指導を具体化した中教出版の教師用書を入手し,田端がまとめ中村,藤井の両先生よりそれらについて認識とカリキュラムの視点から研究協議を行った。 (4)研究成果の発表のため,学会等に参加し,研究成果を発表する。石田先生と田端とが中心となって比例的推論を数直線で顕在化する実験授業の結果を統計的に明らかにし,日本数学教育学会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は,倍の見方から割合,比と比例ならびに比例式までの指導内容を比例概念の形成の立場から考察するとともに,児童・生徒の比例的推論の進展の視点から実践授業ならびに授業分析をすることにある。 今年度は研究協力者の都合で,主に第6学年で,分数の乗除法と比と比例ならびに比例式についての教授実験を行った。前者については一定の成果を学会発表の形でまとめることができた。後者についてはこれから分析に入るところである。本研究で目指す倍の見方から比ならびに比例式までを比例的推論という思考方法を中心に据えた比例概念の形成過程と位置づける構想については,理論と実践とがまだ関連付ける形にまではなっていないが,カリキュラムでの位置づけを詳細に分析しており,現職の先生方との勉強会も順調に進んでいる。さらには,数学者と数学教育学者と小学校ならびに中学校数学教師とが協力して実際の授業研究会を行い,検証する研究会も実施できており,1年目の予定としては順調であると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
(1)研究協力者の学年担当の都合により,昨年度は第6学年からスタートしている。この1年間で第5学年での指導内容も振り返っており,今年度は中学1年と小学校第5学年とで教授実験を考えている。このための現職教師と教授実験の勉強会を引き続き開催する。昨年度と同様,研究代表者の田端と分担者の中野が担当する。実施計画と評価の方法については中村も加わる。授業研究会には数学者の山田や連携協力者の藤井もできる限り加わる。(2)中学校段階での比例的推論と比例式に関する数学的妥当性と授業理論の構築を目指した研究会を実施する。研究代表者の田端と分担者の山田が担当し,研究協議には中村,中野,藤井が加わる。(3)昭和10年以後の文献収集とその分析を引き続き行い,比例的推論の理論をさらにまとめる。研究代表者の田端が担当し,分担者の中村と連携協力者の藤井と研究協議を行う。(4)研究成果の発表のため,学会等に参加し,研究成果を発表する。研究代表者の田端がとりまとめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
(1)の勉強会の実施のための旅費(2),(3)については文献の複写代,ファイル等の文具が中心であり,中村,中野,藤井の研究協力者ならびに連携協力者には,メール等で研究協議に加わっていただく予定である。山田氏とは学内で日常的に研究討議できる環境にある。また,授業研究の方法ならびによりよい割合ならびに比と比例式の公開研究会に参加するための旅費(4)の学会発表の参加費ならびに旅費
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