研究課題/領域番号 |
23501006
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
伊藤 伸英 茨城大学, 工学部, 准教授 (70203156)
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研究分担者 |
伊藤 吾朗 茨城大学, 工学部, 教授 (80158758)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 工学教育 / 創造教育 / 実験教育 / ものづくり / 児童 |
研究概要 |
本研究は,小中学生のものづくり離れ科学離れを打開することを目的として,ものづくりを映像技術やIT技術を用いて"作り方を見える化,アイディアを触れる化"するシステムの構築を行うことで,ものづくりへの興味や関心を喚起させ,将来の我が国の科学技術を担う人材の育成を行うことを目的としている.さらに,大学生が小中学生に対していかにものづくりや実験が楽しくかつ魅力的であるかを実感させるプログラムの創出と実践を行うシステムを組込むことで,大学生に対して習得した専門知識の体系化,主体性,問題解決能力,独創性を育て,コミュニケーションやチームワークの重要性も理解させる創造教育を同時に行うことを特徴としている. 本年度は,「鋳造と機械加工によるオリジナル風鈴の製作教室」,「オリジナルマグネットプレートの製作教室」に関する2件の「見える化・触れる化ものづくり教育システム」の構築を行った.上述テーマに関する,ものづくりの技術を本や映像で"見える化"し,アイディアをITを利用した加工技術で"触れる化"するものづくりを実践し,小学生やその親にものづくりの技術や楽しさを伝えた.製作した映像コンテツと本は,ものづくり教室で利用したほか,小学校の先生に対するものづくり技術への理解を深めることにも利用した.本年度は,近隣の小学校の先生と小中学校の理科の先生に対するものづくり教室を開催し小中学校の先生にも,ものづくりに対する理解を深めることができた. これらの取り組みについて学会で報告を行い,教育システムの効果について議論を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,「鋳造と機械加工によるオリジナル風鈴の製作教室」,「オリジナルマグネットプレートの製作教室」に関する「見える化・触れる化ものづくり教育システム」の2件の構築と実践を行い,アンケートによりシステムの評価を行った.アンケートの結果から,参加者(児童・親)から高評価を得た.また,小中学校の先生に対するものづくり教室の開催も行い,児童の指導者に対してもものづくりの楽しさや意義を広めることができ,学校環境を通して,児童に対してより大きなものづくりに対する理解が期待できる.また,学会でこれらの取組みを報告することで深い議論をすることができた.これらを総合して,本研究は順調に進展していると評価する.
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度に実施したプログラム(「鋳造と機械加工によるオリジナル風鈴の製作教室」,「オリジナルマグネットプレートの製作教室」)の問題点を修正し,新たな「青銅鏡の製作教室」の「見える化・触れる化教育システム」の構築を進め,プログラムの充実を図る.また,ものづくり教室に金属の実験教室を併設し、ものづくりのベースとなる科学知識の重要性を学習できるようにする。さらに出張ものづくりシステムの構築を進め,広くものづくり教室の開催ができるようにする.また,これらの成果をまとめ,学会で発表を行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
ものづくり教室に使用する研磨盤、素材費・消耗品、教室運営のための謝金、学会発表の旅費として使用を予定。
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