研究課題/領域番号 |
23501006
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
伊藤 伸英 茨城大学, 工学部, 准教授 (70203156)
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研究分担者 |
伊藤 吾朗 茨城大学, 工学部, 教授 (80158758)
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キーワード | 工学教育 / 創造教育 / 実験教育 / ものづくり / 児童 / 大学生 |
研究概要 |
本研究は、小中学生のものづくり離れ・科学離れを打開することを目的として、ものづくりを映像技術やIT技術を用いて“作り方を見える化、アイデアを触れる化”するシステムの構築を行うことで、ものづくりへの興味や関心を喚起させ、将来の我が国の科学技術を担う人材の育成を行うことを目的としている。さらに、大学生が小中学生にいかにものづくりや実験が楽しくかつ魅力的であるかを実感させるプログラムの創出と実践を行うシステムを組む込むことで、大学生に対して修得した専門知識の体系化、主体性、問題解決能力、独創性を育て、コミュニュケーションやチームワークの重要性も理解させる創造教育を同時に行うことを特徴としている。 本年度は、昨年度に引続き「青銅鏡の製作教室」「オリジナルクリスマスベルの製作教室」「動くブラシ君」など4件の構築を行い、児童や小中学校の先生に対して、ものづくりの面白さを伝える事ができた。さらに、構築したプログラムを近隣の公共機関(生涯学習センターなど)のイベントに出張して実践し、ものづくりの楽しさを広くPRすることができた。(これらの活動は、TVや新聞で紹介された。)さらに、プログラムをまとめた“工学的ものづくり事例集”の冊子を作成し、近隣の公共機関に配布をし、地域との連携を深めた。これらの取組みを学会で報告し、教育システムの効果や意義について議論を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、「青銅鏡の製作教室」「オリジナルクリスマスベルの製作教室」「動くブラシ君」に関する4件の教育システムを構築し、アンケートの結果よりシステムの評価を行った結果、参加者から高い評価を得た。また、出張ものづくりシステムの構築にも着手し、より広い地域でお活動が可能となりつつある。機械加工と金属技術を複合させた考える実験教室の準備が不十分であり、H25年度に実現を目指す。
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今後の研究の推進方策 |
平成23,24年度に引続き、構築したシステムの実践を行うととともに、出張によるものづくりシステムの充実を図る。また、ものづくり教室に機械加工や金属技術を用いた考える実験教室を併設し、ものづくりのベースとなる科学技術の楽しさを体験できるシステムの検討を行う。本取組みから得られた結果を取りまとめ,学会で成果発表を行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
学会発表の旅費として使用を予定。
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