研究課題/領域番号 |
23501007
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
早川 由紀夫 群馬大学, 教育学部, 教授 (40198825)
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キーワード | インターネット / ネット中継 / 野外見学 |
研究概要 |
昨年度に引き続いて、福島第一原発から出た放射能リスクの情報流通にかかわる実践研究を行った。各地の団体からの求めに応じて、講演会のほかに都市公園を利用した放射線測定会も催した。6月と7月に、型にはまらずに3時間程度だらだらと話すトークショウを企画した。わかったことを科学者が一方的に伝えるのではなく、あーでもないこーでもないと科学者たちが悩んでいる様子をそのまま会場に来た聴衆とネット生中継の視聴者に見せた。とてもよくわかると、たいへん好評だった。8月には、放射能汚染地図(七訂版)を6万部印刷して無料で配布した。ただし無料だと、欲しい人になかなか行き渡らない。増刷に際して1部200円の定価をつけて印刷した。現在、インターネット販売を中心として配布中である。9月以降は福島県内の調査に力を入れた。放射能汚染地図のその部分を完成させることと、放射能にひどく汚染された地域住民の声を直接聞くことがその調査の目的だった。 8月に浅間山で子ども企画2件、10月に同じく浅間山で鬼押出し溶岩横断ハイキングを実施した。12月にハワイ島キラウエア火山の見学会を実施した。どちらもインターネットで告知して参加者を募集した。 昨年度はネット中継を他者に依存していたが、iPadやiPhoneを使って手軽にネット中継できるサービスがあることを知り、自前でできるようになった。2月に韓国ソウルにネット事情を視察に行って仕入れた最新知識も有効に利用している。 インターネット上に書き溜めたコンテンツ(ツイッター、トゥギャッター、ツイログ、ブログ)は、サービス提供元の都合でいつ消滅するかわからない。そのときに備えて、手元にアーカイブ保存した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
双方向のコミュニケーションはツイッターを利用して濃密にできている。2013年3月末でのフォロワー数は4万5000である。 放射能汚染地図(七訂版)を紙印刷したのは、ネットプリントの需要が大きかったからである。コンビニエンスストアで200円出してA3カラー2面をプリントするなら、A2サイズで200円で販売したらもっと歓迎されるだろう思った。その通りだった。インターネットは情報共有手段として有用だが、依然として紙による情報共有も捨てがたい。
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今後の研究の推進方策 |
・8月の浅間山子ども企画が昨年から軌道に乗ってきた。今年も実施して恒例化したい。 ・外国の火山見学企画を毎年立てるのはむずかしいが、今年も浅間山での野外見学会を企画したい。 ・型にはまらずに3時間程度だらだらと話すトークショウを継続したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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