研究概要 |
(1)作図ツールGC/html5で構成するための基礎的作業として, a.GC/Winで扱っている既存のクラスをJavaScriptのオブジョクトとして実装, b.GC/Winの作図等に関わる各種プログラムをJavaScriptのオブジェクトとして実装, c.GC/Winで生成する図形ファイルの読み込み, GC/html5での表示,d.iPadとPC(Internet Explorer, FireFox, Safariなど)で動作するように改良,e.サーバ側のソフト開発(phpによる)を行うことによるファイルの保存・表示という,5つを行った。(2)教室環境での試用と機能の見直しとして, a.愛知教育大学附属名古屋中学校の教室内に, 機器一式(iPad, サーバ, 無線LAN)を持ち込み, GC/Winでの実践とほぼ同等のことを行い, b.ネットブックでの利用等と比較し, 改良すべき機能や, 追加すべき機能および, それによって可能になる授業スタイルを明らかにした。(3) GC/html5の再構築として, a.GC/html5独自のデータ構造として, 多角形を追加するとともに, 図形のデータをXML形式での入出力を可能にした。(4)研究授業の実施と検討として, a.4人一組での探究を軸とした授業をするための教材開発と, b.研究授業の実施 した(愛知教育大学附属名古屋中学校, 川崎市立玉川中学校,愛西市立佐屋中学校等)を行った。。上記のテスト・実践の中で, 生徒はストレスなくGC/html5を使いこなせることや, GC/Winを使った授業とほぼ同じ実践を行えることがわかった。このことは, 副次的に, html5 + JavaScriptを使うことによって, インターラクティブな数学用ソフトを作れることを, 実証的に示すことができたといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の今年度の計画は達成できた。特に,授業実践において, 特にストレスを感じることなく生徒が使えるような段階まで到達できたことは大きな成果である。また, 特に実践に関しては, 当初の予定よりも大幅に増え, 5校(愛知教育大学附属名古屋中学校, 附属岡崎中学校, 川崎市立玉川中学校,愛西市立佐屋中学校, 静岡市立竜爪中学校)において, 合計14実践行えた。
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