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2012 年度 実施状況報告書

3次元造形装置を活用した中学校技術科におけるものづくりの高度化と情報化の推進

研究課題

研究課題/領域番号 23501021
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

宮下 晃一  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90192765)

キーワードものづくり / 中学校 / 技術科 / 3次元 / CAD / 加工
研究概要

本研究は中学校の技術科におけるものづくりの近代化と高度化・情報化を推進するために,3次元造形装置を中学校に試験的に設置し,それを活用した教育手法を開発し,教育的な価値を検証しようとするものである。そのために次の研究内容を実施する。①3次元
造形装置を中学校の技術教室に試験的に設置する。②技術科教諭が3D-CADで設計し3次元造形装置で加工した教材を用いて,高精度な加工・組み立てを体験できる授業を開発する。③生徒が3D-CADの操作を習得する。④生徒が設計・加工・組み立てを学習できる授業を開発し授業実践する。⑤他校への展開を想定し,授業の手法や課題を明らかにする。
平成24年度は,まず3D-CADに関する講習を中学校技術科教員30名を対象として実施した。半日の講習の結果,殆どの参加者が3D-CADの基本的な使用方法を習得した。使用したソフトCreo Elements Direct Modelingはフリーソフトであり,講習を受けた教員が教育現場でこのCADを使用することが期待される。次に3D-CADを用いて機構学習キット(歯車,リンク,ラック,スライダなどから構成される)を設計し3次元加工機を用いて切削加工によって製作した。さらに切削加工された部品を型として樹脂成型を行い部品を量産し,それらを用いて西条市立東予東中学校において機構学習の研究授業を実施した。また中学校技術科の授業において3D-CADを用いた授業を行い,そのデータを使って3次元加工機で作品を製作する授業を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほとんど当初計画通りに実施できているため。

今後の研究の推進方策

平成25年度には,複数の中学校において技術科の授業において3D-CADを用いた製図の学習と,3次元造形装置を用いた加工を行う。中学生の技術レベルを考慮するとあまり複雑な設計を行うことは難しいと思われるが,単純な平面図形を押出すことによって生成される簡単な3D図形データを用いてカラフルなアクリル板の加工を行い,キーホルダーなどの製作が可能であると思われる。
また本科研費の最終年度であることから,これまでの研究成果を論文にまとめて日本産業技術教育学会等に投稿する計画である。

次年度の研究費の使用計画

中学校において3次元加工機を用いた研究授業を行うために,工具や材料の購入,ならびに研究に協力していただく中学校教員との打合せのための旅費,ならびに研究成果発表のための旅費を計上させていただいた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 機構学習キットの開発と作品事例

    • 著者名/発表者名
      宮下晃一,松本雅裕
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会  第55回全国大会
    • 発表場所
      北海道教育大学旭川校(北海道)

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公開日: 2014-07-24  

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