研究課題/領域番号 |
23501022
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
大岩 幸太郎 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (90223726)
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キーワード | 教育工学 / 算数計算基礎力 / 四則混合計算 / iOSアプリ / 学習支援 / iPAD |
研究概要 |
本研究の目的は,対象としている学習者に,算数の楽しさ・面白さから,算数・数学を好きになってもらうことである。そのために,これまでの小中学生を対象としたiPad・iPhone等のタブレット端末で学習できるソフトとして「かけ算九九」や「四則混合計算」を主とした算数計算力マスターに向けたiOSアプリの開発に加えて,SPI等の就職試験で出題されるレベルの計算問題の養成のためのiOSアプリの開発を行った。 次に,開発した3種類のタイプの計算力育成のiOSソフトを自学自習あるいは学校現場で有効活用するために,PDCAサイクルの観点からモデル授業の検証・改善を行った結果,例えば,学校現場で教師が学習者の成績に応じた出題を簡単に出来る様にするため,あるいは学習者自身が学習履歴を見て,そこから自身の達成度を理解し,次のステップに進むための環境をWebサイトとして実現することにした。 このWebサイトでは,教師が児童・生徒に対し開発した3つのiOSアプリを利用した学習をさせる場合に,下記の学習支援を行う機能がある。 1)対象とする児童・生徒の学習履歴の表示 2)児童・生徒の進捗(学習レベル)に適した問題の選択や問題の追加 2)学習者に適した問題の組み合わせとその出題方法の設定
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
交付申請書に述べた「研究目的」の達成に向けた平成25年度の研究を遂行した結果,下記に述べる新たな課題が発生したため,上記の達成度と判断した。 平成25年に開発したソフトをWeb上において利用者(教員)が設定出来る様に計画していたが,その前提となる「PDCAサイクルによるモデル授業の検証・改善」を行った結果,出題方法(順序)とUIを巡って,多様な候補の中から決定する必要があることが分かり,そのための検証に時間を要した
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今後の研究の推進方策 |
推進方策1) 「PDCAサイクルによるモデル授業の検証・改善」を行った結果必要となったWebサイトを構築する。 推進方策2) これまで開発したiOSアプリを,上記Webサイトで設定された内容に従って動作するように改良する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に開発したiCardソフトをWeb上からの利用者(教員)設定が出来る様に計画していたが,その前提となる「PDCAサイクルによるモデル授業の検証・改善」を行った結果,出題方法(順序)とUIを巡って,多様な候補の中から決定する必要があることが分かり,そのための検証に時間を要した,このため,次年度ではWebサイトの構築を行うこととし,未使用額はその経費に充てることとした。 1)Webサイト構築のための物品購入と謝金 2)学会発表等のための旅費
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