• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿から復元した機械模型を利用した製作教室に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23501024
研究機関富山県立大学

研究代表者

神谷 和秀  富山県立大学, 工学部, 准教授 (00244509)

キーワード技術教育 / レオナルド・ダ・ヴィンチ / 機構模型 / 理科離れ / 製作教室 / モノづくり / キット / 手稿
研究概要

24年度は、「組立説明書(添付資料)」に関する調査研究に取り組んだ。また、教示資料の紙媒体以外の効果についても研究を行った。具体的には、以下の成果を得た。
1)組立説明書(添付資料)の開発:組み立てキットには、レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿から「距離計」の手稿を選び、その説明書を作成した。製作教室では、レベルの異なった参加者たちを相手にすることが多いことから、講師が参加者の反応を確認しながら進行する。しかしながら、異なるレベルの参加者たちを同一の時間内で指導することは極めて大きな負担が生じ、円滑な運営が難しい。そこで、講師の負担を軽減し、効果的な製作教室を実施するためにも、組立説明書には、取り扱うモデルの仕組み、歴史などを含む総合資料として制作を行った。
2)教示資料の提示方法:これまで、製作教室における教示資料は、資料の作成の容易さが優先され、紙媒体を直接利用する形式か、もしくは、静止画が主体のデータをプロジェクタで投影したものを利用することが多かった。ここでは、教示資料である説明書の提供方法について、動画の利用が可能なデバイスとして、タブレットコンピュータの利用について検討を行った。その結果、説明のための動画を含む教示資料を統一的に取り扱うことの可能な形式として、EPUB形式の電子書籍を選定し、組み立て説明書のプロトタイプを作成した。
3)効果について:小学生20名を2グループに分け、電子教材と従来型教材による製作教室を実施したところ、本研究で開発した電子教材を用いた対象の方が、工学への興味を持たせられた割合が高いことがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に沿った研究を行い、24年度も予定通り研究を行うことができた。

今後の研究の推進方策

研究計画最終年度には、「モノづくり企画」として学協会等の力を借りて、製作教室を積極的に開催し、本研究での取り組みの効果を調査する。
1)「モノづくり企画」
本研究の総まとめとして、製作教室を積極的に開催する。具体的には、富山県立大学が主催する科学の祭典「ダ・ヴィンチ祭」のなかの「モノづくり企画」として、製作教室を開催する。また、申請者等が所属する社団法人精密工学会、社団法人日本機械学会などの協力を得て、製作教室の企画を実施する。製作教室の参加者には、実施後、アンケート調査を行い、本研究での取り組みの効果を調査する。

次年度の研究費の使用計画

1)消耗品費
製作教室で利用する組立キットの材料、および、工具等を購入するための予算を計上している。
2)旅費
富山県外での製作教室の実施、研究成果の公表のための旅費を計上している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿を基にしたキットの教育利用に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      石黒基顕、野村俊、神谷和秀、松本公久
    • 学会等名
      公益社団法人精密工学会
    • 発表場所
      長野工業高等専門学校
    • 年月日
      20121123-20121123

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi