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2011 年度 実施状況報告書

グローバル・エンジニア教育プログラムの構築-日米大学間連携教育課程の開発と実践-

研究課題

研究課題/領域番号 23501029
研究機関金沢工業大学

研究代表者

札野 寛子  金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (20229090)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード国際研究者交流 米国 / グローバル・エンジニア育成
研究概要

本研究では、1)グローバルな社会で活躍できる技術者に必要な基本的能力を同定し、2)それらを備えた技術者を育成するために、日米の大学が密接な協力関係の下で長期的・継続的な視点から実践する教育システムのツールを開発し、3) これらを統合したパイロット・プログラムを実践する。また、4)このようなプログラムの有効性を多面的に測定・評価する手法を開発する。平成23年度は以下のとおり実施した。(1)日、米及び英国の文献を調査し、グローバルな社会で活躍できる技術者に必要なグローバル・コンピテンシーを構成する要素能力の文献調査を実施し、その結果を取りまとめた。(2)海外共同研究者と協力して、グローバル・コンピテンシーを備えたエンジニアを育成するために必要な教育目的の明確化と教育手法の開発を実施した。(3)パイロット的な教育プログラムとして金沢工業大学で「グローバル・エンジニアリング入門」を、また共同研究者が勤務する米国ローズハルマン工科大学で「Global Engineering」を開講し、グローバル社会で活躍できる技術者に必要なグローバル・コンピテンシーの育成を両校で試行した。受講生が授業の有効性を評価を行った。(4)海外共同研究者と協力して、グローバルな社会で活躍した経験のある日本人および米国人による教育プログラムを企画した。今年度は日本および米国から各1名の講演者を選定し、ウエブ会議システムによる遠隔授業を行った。(5)グローバルな社会で活躍した経験が豊富な技術者・経営者(日本人3名、米国人1名)に、グローバル社会で仕事をするために必要な資質、能力及びそれらをどのようにして育成したかについてインタビューした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

グローバル・コンピテンシー育成のためのパイロット的な授業は予定通り実施できた。しかし、グローバルに活躍したエンジニアへのインタビュー調査は、国内外で合計6名程度実施する計画であったが、対象とするインタビューイーとの予定が合わず、現状では4名へのインタビューしかできていない。また他業務に時間を取られて、分析はまだ完了していない。

今後の研究の推進方策

参考となる情報収集活動は、インターネット調査や関連学会への参加などを通じて、継続して行う。また、パイロット授業も昨年同様に実施予定である。インタビューについても、若干名のインタビューを追加して行う傍ら、既に入手したインタビュー情報の分析を進める。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度は、学内の別の業務のため、予定していた海外の学会などへの参加が実現できなかった。そのため、経費が予定より多く繰り越しとなった。平成24年度は、連携協力者らと協力しながら、情報収集に必要な物品の購入および関連学会への参加、海外研究協力者との交流などを進める予定である。また、現在行っているインタビュー調査でも、1~2名の協力者に対して追加のインタビューを実施する。そのための録音文字書き起こしが必要である。

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公開日: 2013-07-10  

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