研究課題/領域番号 |
23501029
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
札野 寛子 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (20229090)
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キーワード | 国際研究者交流 / 米国 |
研究概要 |
現役グローバルエンジニアへのインタビューについては、昨年の2名に加えて、新たに日米両方で3名のインタビューを終えた。これらを文字書き起こしサービスを利用してデータ化し、米国の研究協力者スコット・クラーク氏に来日していただき共同で分析を行った。ここで得られた知見をもとに、最終年度に論文にまとめて発表する予定である。 9月には、連携協力者の札野順が、現在のオナーズプログラムに参加している学生4名の米国研修に同行した。その際、初めて米国を訪問した現役学生たちが、研修活動を進める上で、どのようなことはうまく対応できたか、またうまく対応できなかったか、どのようなトレーニングを受けていればよかったと感じたかなど、学生の視点からグローバルエンジニア教育に必要なことがらを考えてもらった。その結果を、ビデオ日誌、レポート、グループインタビューでデータ化した。これらからの知見を、最終年度に口頭発表する準備を進めている。また、連携研究者松石正克が、本学と米国協定校ローズハルマン工科大学との共同プログラム開発の経緯をKITProgress誌に論文投稿した。 そのほかに、松石正克や、今年度新たに加わった連携研究者池淵哲朗の協力を得て、日本工学教育協会年次大会や東北大学大学国際化セミナーなどに参加したり、国内で行われている工科系でのグローバル人材育成教育活動の様子について情報収集を行ったりした。また、九州工業大学の菊地晋一教授らとも双方の大学でのグローバル工学教育についての実施の様子について情報交換し、課題などについて議論を行ったりした。 また、現在までの本学と米国協定校ローズハルマン工科大学との共同プログラムの活動中間報告を、上述のクラーク氏および同じく研究協力者のリチャード・スタンパー氏とともに、松石正克が最終年度にASEEにて口頭発表する準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現役グローバルエンジニアへのインタビューにもとづく研究は、該当するエンジニアを探し出し、インタビューを実施するまでに時間がかかり、分析を行うのにはさらなる時間を要したが、最終年度には論文としてまとめられる見通しが立った。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、これまでに得られた知見を、6月のASEE(米国アトランタ市)、8月のJSEE(新潟市)で口頭発表を行い、さらにいくつかの研究誌に論文として投稿する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
上述のような学会発表などの旅費、あるいはまだ一部分析が進んでいない録音データの文字書き起こしサービス費用などに充てる予定である。また、学会発表などに用いるコンピュータも一台購入する予定である。
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