• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

小学校から高校までのアクティビティ型情報科学教育の開発と実践

研究課題

研究課題/領域番号 23501038
研究機関福岡大学

研究代表者

鶴田 直之  福岡大学, 工学部, 教授 (60227478)

研究分担者 吉村 賢治  福岡大学, 工学部, 教授 (40167002)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード情報科学教育 / アクティビティ型教育 / アンプラグド
研究概要

小学校から高校までの情報処理教育がリテラシー教育に偏重していることが原因となり、電子情報分野で大学の不本意入学が少なからず存在し、また情報科学の高い素養を持つ人材の発掘も行えていない問題を解決すべく、新しい学習教材を開発する。開発する学習教材は、小学校から高校までの理科や数学の授業の一部、あるいは総合学習の時間、地域貢献の一環として行われる理科教室において、情報科学の本質であるはずのアルゴリズム論・プログラミング論・情報理論、情報処理技術者に不可欠な人間力と電子技術の知識の教育を可能にする、アクティビティ型のコンピュータを必要としない(アンプラグドと呼ばれている種類の)新しい学習教材である。平成23年度の計画は以下の通りであった。教材作成に関しては、「二進数の加算」と「スタックを使った並べ替え」のアクティビティ型教材を開発する。教員養成については、開発した教材を含むアクティビティ型教材の実践方法を、免許更新講習で小学校から高校までの教諭に対して講習する。地域貢献については、本学エクステンションセンターの市民講座を利用して、小学生向けに情報科学教育を実践する。更には、伊万里高校の出張講義で高校生向けの実施を行う。以上の成果を、本研究のホームページを立ち上げ、またアンプラグドのコミュニティと情報共有する。また、情報処理学会「コンピュータと教育研究会」3月明星大学(東京都八王子市)で成果を報告する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の計画では、「二進数の加算」のアクティビティ型教材を開発し、本学エクステンションセンターの市民講座を利用して小学生向けに情報科学教育を実践し、アンケートにより成果を分析して情報処理学会「コンピュータと教育研究会」3月明星大学(東京都八王子市)で成果を報告することであり、この通り実践できた。また、「スタックを使った並べ替え」アクティビティ型教材を開発し、伊万里高校の出張講義で高校生向けの実施を行う計画であり、この通り実施できた。ただし、学生の理解度の分析が不十分であったため、研究発表には至らなかった。このテーマについては、平成24年度にも継続する予定である。これらの教材を含む教材を免許更新講習で小学校から高校までの教諭に対して講習することについても計画通り実施できた。最後に、本研究のホームページを立ち上げ、またアンプラグドのコミュニティと情報共有する計画について、作成は予定通り行えた。教材の作成にはアルバイトを想定していたが、業者発注の際に予算内で加工を依頼できたのでアルバイトは任用しなかった。

今後の研究の推進方策

前年度の評価結果をもとに、教材や授業方法の改善を図る。生徒の達成度評価、およびアンケートにより主観的な効果の計測は、継続して行う。成果は、国内外の学会で発表すると同時にホームページを開設して、広く公開する。教材の評価方法は、平成23年度と同様に本学エクステンションセンターの市民講座、高等学校への出張講義の場を利用し、また教材の普及活動及び現場教員との意見交換は教員免許更新講習を活用する。

次年度の研究費の使用計画

当初の予定通り、新しい教材開発および既提案の教材の改善のための材料代、国内旅費に加え国際会議の旅費を計上し、ホームページ作成費は10万円を計上する。ただし、主に教材作製費が少額で行えたことが理由で43,105円の繰越金が生じた。この繰越金は、主に、平成24年度から分担者としての追加が認められている廣嶋道子の分担金(旅費または消耗品の購入費)に充てる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 小学生を対象としたCSアンプラグド「体験して学ぶコンピュータ科学」の実施報告

    • 著者名/発表者名
      吉村 賢治、橋本 浩二、高橋 伸弥、鶴田 直之、廣嶋 道子
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告CE114-12
    • 発表場所
      明星大学
    • 年月日
      平成24年3月17日
  • [備考]

    • URL

      http://w3.tl.fukuoka-u.ac.jp/event/index.php?page=menu

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi