研究概要 |
本年度は、昨年度開発して実際に現場投入した、超伝導と放射線に関する教材にさらなる改良を加えた。具体的にはこれら既存教材を、クリッカー(パーソナルレスポンスシステム)に完全対応した、アクティブラーニング(双方向型)の授業教材として全面改訂し、より教育的効果の高い教材とした。開発した教材を用いて、小中学生を対象にした以下の3件の理科教室を実施した。また放射線と並んで関心の高い、津波や地震に関するクリッカーに対応した教材も、力学教材とともに開発に取り組んだ。固体酸化物燃料電池に関しては、燃料極/電解質の作製に昨年度中に成功していたが、その後基板に不具合が起きたため、その改善に取り組んだ。その結果、12時間の耐久試験後も理論起電力を維持する、燃料極/電解質基板の開発に成功した。今後はこの基板に空気極を積層し、実際の理科教室で使用可能な教材開発を目指す。 (1)サイエンススクェア,極低温と超伝導について, 吉田健一, 国立科学博物館,2012年8月10日, 対象者:小学生, 参加者80名 (2)身近な暮らしの放射線, 吉田健一, 東京都立産業技術高専 公開講座, 2012年8月18日~19日, 対象者:小学生低学年親子, 参加者20名 (3)産業技術高専学校説明会 体験理科教室, 極低温と超伝導について, 吉田健一,2012年10月8日, 対象者:中学生, 参加者50名
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