研究課題/領域番号 |
23501042
|
研究機関 | 金沢工業高等専門学校 |
研究代表者 |
土地 邦生 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (30390446)
|
研究分担者 |
直江 伸至 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (00249781)
松本 裕 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (70469584)
オグントインボ ボラジ 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 講師 (90601328)
小川 隼人 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 講師 (20536734)
|
キーワード | 工学教育 / CDIO |
研究概要 |
本研究の目的は電気電子工学の基礎と英語を協同学習できる実学型教育用電気自動車(EV)を開発し,これを用いて外国人教員が英語で電気電子工学基礎技術を教授することが技術のグローバル化に有効な教育方法であることを本校学生実験で明らかにすることである. 先ず,この目的を達成するために1)~3)のEVを開発した.1)Arduinoマイコンでモータ制御する体感型EV,2)パソコンでモータの連携制御を学ぶ後輪駆動独立制御型EV,3)回生ブレーキ技術を学ぶハイブリッド型EVであり,グラフィック言語,ソフトの組み込み技術,モータの連携制御や無線制御,回生技術など,多くの基礎技術が学修できる教育用EVである.英語で電気電子工学を学ぶために体験体感型とし,低学年でも利用できるようにグラフィック言語も利用可能である.また,パソコンの利用で高学年の精密制御技術も学修可能であり,例えば,市販のゲームコントローラで無人運転や自律運転も実習できる. 本校は工学教育の国際標準であるCDIOイニシアチブに加盟している.日本の大学および高専で初めて審査に合格した.そこで,3タイプのEVを元いてCDIOシラバスに基づく工学教育4)~6)を実施した.4)英語でのコミュニケーション力を養う体感と体験重視の専門教育,5)発想・設計・実行・運用で学修するCDIOアプローチの導入,6)日本人教員と外国人教員協同の本校電気電子工学教育とCDIO教育を融合し技術革新を起こせる人材の育成である. 創造実験授業アンケートの結果,卒業生の就職企業や進学大学での評価などから,3タイプの実学型教育用EVを利用しCDIOアプローチによる体感と体験を重視した工学教育は本校のグローバル化教育に資し,技術のグローバル化に対応できる工学教育方法であることが明らかとなった.
|