津山インターネット天文台の整備作業としては、計画調書記載の口径35cmシュミットカセグレン式望遠鏡の換装がある。新型ACF光学系鏡筒に換装し、追尾精度向上のため赤道儀方式とすることを目標としている。換装されたシュミットカセグレン式望遠鏡はそのまま観測室に残し、平成23年度末、校費にて新望遠鏡のため簡易観測室の整備を行い、Meade社LX200-35ACF鏡筒を搭載したLosmandy社Titan赤道儀を格納した。重量軽減のためコンクリート床に段差があったが、平成24年度の第1回公開講座前に、安全のため木製床と床シートを張り、3月にはルーフ電動化を果たした。Losmandy社赤道義は国内には余りなく、バージョンアップしたばかりのジェミニ2には初期バグ等が存在したが、現在は安定運用を行っている。本赤道儀は天体導入精度3分角が期待される。面積の小さいCCDチップ上に星像を導入するため、平成25年度は業界標準のMeade LX200コマンド及びASCOM Platformドライバを調査し、ラージフォーマット冷却CCDも導入した。 公開講座「天体観測会―君も未来のガリレオだ!―」について平成25年度は、第1回5月13日(月)19:30~21:00 口径35cm望遠鏡で木星と土星を見よう、第2回7月23日(火)18:00~21:00 夏休みスペシャル 手作り望遠鏡で月を見よう、第3回11月8日(金)18:30~20:00 口径35cmで金星を見よう、第4回12月6日(金)18:00~20:30 夏秋冬の星座を見よう、を開催した。なるべく多くの天体を見てもらうため受講生定員は1回当たり20名としていた。計4回の講座の受講生は85名、保護者等も含む参加者は約165名であった。講座の肯定的な評価が97%、普通の評価が3%であった。また、津山市公民館から依頼された天体観測会にも2回対応した。 また、3年生を指導し、平成26年3月の日本天文学会ジュニアセッションにて、題目「短周期食連星の測光観測と光度曲線の作成」にて口頭発表とポスター発表することができた。
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