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2013 年度 実績報告書

日欧米の工学系大学院教育の質保証と学位プログラムに関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 23501049
研究機関独立行政法人大学評価・学位授与機構

研究代表者

角田 敏一  独立行政法人大学評価・学位授与機構, 研究開発部, 教授 (70034402)

研究分担者 森 利枝  独立行政法人大学評価・学位授与機構, 研究開発部, 准教授 (00271578)
濱中 義隆  国立教育政策研究所, その他部局等, 総括研究官 (10321598)
キーワード工学教育 / 大学院教育 / 学位
研究概要

東京大学、北海道大学、東北大学、大阪大学、九州大学を含む国内外の大学を訪問し、面談方式により、予算、国際化、教職員組織、学生、教育目標、教育課程、奨学金制度、入学者選抜、カリキュラム、教授方法、単位、試験、成績評価、学位プログラム、学位取得要件、学位研究、研究指導教員、学位論文作成、学位授与審査方法、学位授与審査委員会構成、公聴会、学生の雇用、学位取得後の進路など、大学院課程およびその前段階を形成する学士課程における工学教育と学位プログラムに関連する多岐にわたる項目に関して、詳細かつ系統的な情報収集を行った。わが国の大学における調査では、研究室教育の重要性および改善方法、国際化への取り組み、講義・演習などコースワーク重視への転換など、中央教育審議会答申で指摘された事項を中心に意見を聴取した。ヨーロッパの大学では、ボローニャ宣言に基づく新しい教育制度の定着状況に着目しながら調査を行った。
ヨーロッパの中でも比較的類似の学修構造を有する3大学、連邦工科大学チューリッヒ、ウイーン工科大学およびデンマーク工科大学と東京大学の博士課程における学位授与審査の国際比較は概略以下のとおりである。学位授与に係る審査委員会の委員数は、3人~7人程度であり、大学間で大差がない。いずれの大学でも、学位申請時に、博士論文の主要な内容を含む3編~5編の論文を学術誌上に掲載しておくことが求められている。公聴会における口頭発表時間は40分~50分であり、大学間で大差はない。口頭発表に引き続いて行われる口頭試問の時間は、デンマーク工科大学が135分で、他の3大学はそれよりかなり短く40分~50分である。学位取得後、企業へ就職する学生の割合は、東京大学では30 %であり、ヨーロッパの3大学に比べて低い。また、ヨーロッパの3大学では学生に対して給与が支払われるが、東京大学では多くの場合支払われない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ボローニャ・プロセスへの対応による新たな学位・単位制度の活用と課題ードイツ・スイスにおける取組からー2014

    • 著者名/発表者名
      田中正弘、森利枝
    • 雑誌名

      21世紀フォーラム

      巻: 9 ページ: 9-18

    • 査読あり
  • [学会発表] Development and Application of the Credit-hour System in Japan: Towards Substantial Transfer in Higher Education

    • 著者名/発表者名
      TANAKA Masahiro, MORI Rie
    • 学会等名
      広島大学高等教育研究センター公開講演会
    • 発表場所
      Hiroshima University

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公開日: 2015-05-28  

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