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2012 年度 実施状況報告書

科学者の伝記集の作成とその活用方策の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23501052
研究機関弘前大学

研究代表者

東 徹  弘前大学, 教育学部, 教授 (30132939)

研究分担者 長南 幸安  弘前大学, 教育学部, 教授 (30250674)
佐藤 崇之  弘前大学, 教育学部, 准教授 (40403597)
藤岡 達也  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (10311466)
キーワード科学教育 / カリキュラム / 科学者伝記
研究概要

理科教育に資する伝記集の刊行を目指す本研究の主要課題は、(a)の伝記集として国際的に最も定評のあるDictionary of scientific biography(以下、DSBと略記)の記載事項を基にした資料収集 (b)伝記の作成と関連する観察・実験の開発 (c)授業における検証を通した活用方策の確立の3点である。
昨年度に引き続き、24年度もDSBの記載内容を中心に人物調査と資料収集に努めた。とくに、教科書では必ず登場し、生徒たちにも馴染みの深い、例えば光の干渉実験で有名なヤングなどのように、有名でありながら、これまでわが国では当該人物の伝記が、ほとんど刊行されていない人物に焦点をあてた資料収集活動を行ってきた。
また、再現実験や復元装置に関して、前年度に着手したフーコによる光速測定の実験に関しては、一部測定方法を改良し、より安定的にデ-タが得られるように、回転鏡に改良を加えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

わが国でもこれまで伝記が刊行されている人物の調査に関しては、基礎デ-タの蒐集が比較的、進んでいる。それに対し、わが国で伝記がほとんど刊行されていない人物の基礎資料の蒐集には、予想以上の時間と労力を必要とした。この点に関しては、本研究の大きな目標の一つでもあるので、今後はスピ-ドアップを図っていかねばならない。また、当時の科学者の行った観察や実験の再現に関しても、学校現場でも実施可能という前提条件があるため、文献調査と同様、予想以上の時間と労力を必要とした。この点に関しても、本研究の大きな目標の一つなので、今年度はスピ-ドアップを図っていかねばならない。

今後の研究の推進方策

前年度までに蒐集した基礎データに基づいて、本研究の主要な目的である伝記集原稿の執筆に取り掛かる。平行して、不足している基礎データの蒐集に努めるとともに、伝記集に掲載可能な観察・実験の選定とその執筆準備を行う。

次年度の研究費の使用計画

繰り越した平成24年度の残額を含め、下記の目的での支出を予定している。次年度も図書館等での基礎資料の蒐集や、博物館等での観察・実験装置の確認作業のため、旅費を使用する。また、観察の実施や実験装置の製作のため、物品費も使用する。また、まとめのための印刷費も使用する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 鉄さびの教材化の基礎研究-第一報2012

    • 著者名/発表者名
      小野寺美佳・矢野慎・栃木優宏・長南幸安
    • 雑誌名

      弘前大学教育学部紀要

      巻: 第108号 ページ: 41-46

  • [学会発表] フーコの方法による光速の測定

    • 著者名/発表者名
      東 徹,中西彩星,脇島修
    • 学会等名
      日本理科教育学会第62回全国大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
  • [学会発表] 理科授業における科学史の活用-教科書分析からみた活用-

    • 著者名/発表者名
      尾崎匠,佐藤崇之
    • 学会等名
      日本理科教育学会第62回全国大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
  • [学会発表] 理科授業における科学史の活用に関する一考察

    • 著者名/発表者名
      尾崎匠,佐藤崇之
    • 学会等名
      日本生物教育学会第94回全国大会
    • 発表場所
      広島大学
  • [学会発表] マグヌス効果が実感できる教具の製作

    • 著者名/発表者名
      東 徹,三上永
    • 学会等名
      日本理科教育学会東北支部大会
    • 発表場所
      山形大学

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公開日: 2014-07-24  

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