研究課題/領域番号 |
23501052
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
東 徹 弘前大学, 教育学部, 教授 (30132939)
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研究分担者 |
長南 幸安 弘前大学, 教育学部, 教授 (30250674)
佐藤 崇之 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40403597)
藤岡 達也 滋賀大学, 教育学部, 教授 (10311466)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 科学教育 |
研究実績の概要 |
これまでから、科学者の生い立ち、社会とのかかわり、実際に行われた観察や実験の紹介など、理科教育のなかで科学史を活用する多くの優れた試みがなされてきた。これらの成果を発展させるさらなる試みとして、本研究では、次のような特色を持った科学史活用教材の作成を目指した。 ① できるだけ当時の時代状況や人々の考え方の流れに沿って、科学者の考え方や思考のプロセスが理解できるような内容の教材。② 当時、行われた観察や実験の様子、その工夫されている点などがよくわかり、できれば再現実験や観察、あるいはそれらに代替しうる観察や実験などが含まれる教材。③ 上の2つの内容と科学者の伝記とが有機的に結合した教材。 ①の条件を満たすことを追求した教材として、「『新科学対話』を通して、ガリレオによる地上運動の定式化を学ぶ」を作成した。②の条件を満たすことを追求した教材として、「ニューコメンの蒸気機関とバルブの開閉」、「交流送電の優位を実験を通して確かめる」、「簡単な積算電力計の製作」、「トーンホールによる共振振動数の変化の試算」、「コンデンサマイクの様子がよくわかる装置の製作」、「フーコの方法による光速の測定」を開発した。物理領域では上記②の実験にかかわる教材の開発を行い、伝記の作成に向けた土台を築いた。 生物領域では、「植物はどのように分類することができるのか、『分類学の父』カール・フォン・リンネ」、「顕微鏡による自然研究、ロバート・フック」、「生物学史上の3巨峰の1人、チャールズ・ダーウィン」、「『早すぎた学説』、グレゴール・ヨハン・メンデル」、「日本の植物の多くを分類・命名、牧野 富太郎」と、5人の生物学者の伝記を作成した。 これらの成果の概要は、「研究成果報告書」としてまとめた。
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