研究課題/領域番号 |
23501055
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
石橋 研一 秋田大学, 教育文化学部, その他 (70589720)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 小学校理科 / 実験器具 / 教員研修講座 / 体感 / 実験装置 / 基礎操作 / 教材研究 |
研究概要 |
(1)「小学校理科の実験器具の基礎操作習得システム」の構築については、本学附属教育実践研究支援センターに整備している30項目の実験器具の基礎操作手順を示したマニュアルを作成した。また、実験器具の基礎操作の模様をデジタルカメラで記録しこれに解説を加えてパソコンの画面で学生が随時見られるようにした。このシステムにより学生が時間に左右されずにいつでも利用できる自学自習体制が整ってきた。(2)「現職教員の教材研究を支援する研修システム」の構築については、本学教員と秋田県教育庁の指導主事等がチームを組み、平日の夕方県内に出向いて小学校教員を対象に理科の実技研修講座を4回実施した。このシステムの構築により、授業日の研修に参加が難しい教員に対して研修の機会が拡大され,研修の成果をその後の授業に反映する体制ができてきた。(3)「体感モデルシステム」の構築については、児童の体感を重視した授業づくりに役立てる目的で大型実験装置の試作に取り組んだ。「風やゴムの働き」(第3学年)では、コウモリ傘のかざぐるま、人を乗せて走る人間台車、「空気と水の性質」(第4学年)では、野菜の玉で飛ぶ大型空気でっぽう、ペットボトルを使った噴水、「電気の利用」(第6学年)では、発電・蓄電ができるコウモリ傘発電機、「人の体とつくりと働き」(第6学年)ブタの内蔵を使用した解剖実験の教材化。これらの実験装置や自然事象説明モデルは,出前授業や教員研修会で紹介し、授業に活用できるようにしてきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の目的で示した3つの具体的な目的について(3)「体感モデルシステム」で試作した実験装置の種類に部分的な変更がある以外は、研究計画通りに進捗していることから。
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今後の研究の推進方策 |
(1)「小学校理科の実験器具の基礎操作習得システム」の構築については、平成23年度に作ったシステムの改善を図る。また、システム活用の利便性が高まるようシステムの活用に関する指導計画の作成及び本学教員の指導体制の確立を図る。(2)「現職教員の教材研究を支援する研修システム」の構築については、現在実施している教員研修講座を継続して行う。(3)「体感モデルシステム」の構築については、児童の体感を重視した実験装置を引き続き試作し、教員が授業で活用できるようにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度の未使用分については、平成24年度執行予定分と合わせて、研究に必要な消耗品を購入する予定である。そのほかに設備備品として,パソコンとデジカメを購入し、教員研修講座及び授業記録等に使用する計画である。旅費については,小学校理科の指導に先進的な研究をしている県外の学校、研究機関等を視察するための経費である。
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