①「小学校理科の実験器具の基礎操作習得システム」の構築については、本学附属教育実践研究支援センターに整備済みの30項目の実験器具を活用し、教員採用試験に臨む4年次の学生を中心に、5月と12月に2回実験器具の基礎操作の実技講習会を実施した。いずれも平日の夕方の時間帯を活用し、3日間実施した。また、講習会では、前年度までに開発した動画などの実験器具の基礎操作マニュアルも併用した。②「現職教員の教材研究を支援する研修システム」の構築については、第6学年の「月と太陽」に関する教材を開発し、本学附属の小・中学校において授業や教員研修会に活用した。また、県教育委員会の指導主事と連携し、県内の理科教員研修会で、実技講習会を行った。③「体感モデルシステム」の構築については、児童の体感を重視した授業づくりに役立てる目的で、前年度に引き続き、各学年にわたり複数の教材を開発に取り組んだ。主な物を挙げると、第3学年では、「磁石の性質」の単元で「じしゃくで魚つり」、「電気の通り道」の単元で「電気が大好きなトラ、第4学年では、「月と星」の単元で「アルミ線を使った星座のモデル」、第5学年では、「電気の働き」の単元で「鉄しんのないモーターをつくろう」、「強力電じしゃくで綱引きにチャレンジ」、第6学年及び中学1年では、「地球の公転と見える星座の関係のモデル実験装置」などである。これらの教材は、本学教員が県内の学校に出向いて行う出前授業及び児童生徒を対象とした科学教室などに活用している。
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