研究課題
本研究の目的は、船舶の操縦者である操船者に対して3種類の生理指標(心拍変動、顔面皮膚温、唾液アミラーゼ活性)を用いた定量的な技能評価を行い、共通技能および個人技能を客観的に検討し、チーム作業評価へと展開することである。最終年度は、前2年で構築した実験プロトコルを踏襲し、シミュレータ及び実船実験データの蓄積を行い、これまでと同傾向の結果を得ることで、本指標による技能評価が有効であることが確認できるとともにチーム員間の変化傾向を確認することができた。さらに、唾液NOについては他分野における応答と比べて非常に大きな応答が得られることが明らかとなった。ただし、被験者の負担の無い唾液収集方法が継続課題として残った。研究期間を通じて、3種類の生理指標:心拍変動、鼻部皮膚温、唾液(アミラーゼ活性および硝酸)の操船者に対する心的負荷評価について、その有効性が確認された。また、心拍変動および唾液は即応性の応答、鼻部皮膚温は即応性及び変化傾向が確認できる指標であることが明らかとなった。唾液採取については、金属製スプーンを用いた簡易方法よりも負担レスな方法を検討することが課題として残されたが、硝酸の方が、アミラーゼよりもその応答は顕著であることが確認できた。
すべて 2013
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