環境教育のゴールとなり得る低炭素社会像にはどのようなものがあるか、環境教育の実践の中に低炭素社会のコンセプトがどう取り入れられているか、などといった観点から日本を含めアジア諸国の調査を行ったところ、従来からの環境教育の枠組みの中で低炭素教育のコンセプトを含めた実践を一部開始している国があるということ、低炭素という教育課題が環境教育の一分野として位置付けられること、日本を含め各国でもある程度低炭素教育の必要性の認識が深まってきている、ただしそのコンセプトや手法の開発には、まだ萌芽的なコンセンサスがなく、公式の低炭素教育は成立しづらい状況にある、などということが明らかになった。
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