平成25年度の研究成果 国立大学関連特許の分析:平成23年度に構築した国立大学関連特許データベースを活用し、各国立大学の関連特許の技術分野、共同発明相手先のセクター(業種を含む。)・所在地域等について分析を試み、それぞれの国立大学のベンチマーキングを行った。 国立大学関連特許と関連企業単独出願特許の分析:平成24年度に実施した産学共同発明特許と関連の企業単独発明特許の文書読み込みによる明細書分析を踏まえ、新たにテキストマイニングに基づく自動分析を実施した。 研究期間全体を通じた研究成果 本研究の実施により、平成16年度から平成20年度に出願された国立大学研究者が発明者である特許のデータベースが構築され、個別の国立大学の関連特許の詳細を分析・可視化した。これにより、国立大学の関連特許の特色が明らかになり、またベンチマーキングができた。また、同データベースの産学共同発明特許の発明者情報に基づき、関連の企業単独出願特許を抽出し、これら特許の明細書をテキストマイニングにより自動解析することで、産学間の知識移転のあり方について推測できることが明らかになった。さらに、同データベースを活用して抽出した大学・企業研究者各3000名強に対するアンケート調査(回収率約25%)を行い、その結果、産学共同研究で創出された特許の16%が商業化されており、その商業化率が企業規模によって大きく異なることが明らかになった。
|