本研究の目的は、大学教員の教育業績評価の1つの方策として、「e-ティーチング・ポートフォリオ」システムのあり方を検討し、プロトタイプを構築することである。 最初に、本研究グループは、国内外の高等教育機関を訪問し、「e-ティーチング・ポートフォリオ」システムの活用状況を調査した。その結果、組織的な導入は難しいこと、そして、入力する教員の手間を省く工夫が必要であることが確認された。次に、ポートフォリオの根拠資料となる動画の活用方法を検討し、実際に授業とインタビューを組み合わせて編集した15分ほどの動画をいくつか開発した。最終的に、これらをとりまとめたポートフォリオのプロトタイプを作成した。
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