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2014 年度 実施状況報告書

移動を伴う状況下でも利用可能な聴覚障害者用モバイル型遠隔情報保障システムの最適化

研究課題

研究課題/領域番号 23501094
研究機関筑波技術大学

研究代表者

三好 茂樹  筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (80310192)

研究分担者 河野 純大  筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (90352567)
白澤 麻弓  筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (00389719)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2016-03-31
キーワードモバイル型遠隔情報保障システム / T-TAC Caption / 音声認識 / リアルタイム / 聴覚障害 / 情報保障 / 遠隔情報保障
研究実績の概要

「通信手法の最適化に関する研究(項目B)」の「Webアプリケーション化の調査および試作、通信機材の選定」に関しては、昨年度に引き続き試作システムの開発・改良を実施した。東京都内や京都市内などの初等中等教育機関にて、聴覚に障害のある生徒が受ける「国語」、「古典」、「地理」、「英語」、「保健」、「科学」などで1290コマ(1コマ標準50分)。また、国内の高等教育機関にて「言語表象論」、「現代西洋経済史」等の講義での利用コマ数は449コマ(1コマ90分)。その他、初等中等教育機関での学外見学、学年集会、学内会議等、高等教育機関での入学式・オリエンテーション、学外教育機関での教育実習やゼミ合宿などを含め、合計利用時間は約1779時間であり、このような利用経験を介しながら試作システムに対する各種利用者からの意見を聴取し、各機能に関しての吟味を進めた。
一方、「聴覚障害者側からの表出に関する規約や工学的手法に関する研究(項目A)」に関しては、昨年度の研究発表から引き続き、補足的なデータ取得や分析を進め、査読論文を投稿した。
「人的なコスト削減を目標に置いた音声認識字幕作成手法に関する研究(項目C)」に関しては、対話局面での音声認識利用についての調査・実験を継続した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「聴覚障害者側からの表出に関する規約や工学的手法に関する研究」に関しては昨年度の研究発表から引き続き、補足的なデータ取得や分析を進め、査読論文を投稿するところまで進展させることができた。また、「通信手法の最適化に関する研究」に関しては長時間に渡っての安定した稼動実績から実用性の高いシステム改良をすることができ、このような利用経験を介しながら試作システムに対する各種利用者からの意見を聴取し、各機能に関しての吟味を進めることができた。

今後の研究の推進方策

聴覚障害者側からの表出に関する規約や工学的手法に関する研究」に関しては査読論文投稿を一区切りとし、次年度は主に「通信手法の最適化に関する研究」である情報保障者用ウェブサイト、iOS端末(LTE対応)やAndroid端末(4GまたはLTE対応)等のシステム機能強化を実施する。この機能強化やシステム運用を通して必要な機能の吟味を進める予定である。また、今年度の研究成果を盛り込んだ聴覚障害者側のインタフェースの構築を目指したい。

次年度使用額が生じた理由

月極の通信契約(音声通話およびデータ通信)をしているが、その平成26年度末の利用料請求が平成27年4月であったため。

次年度使用額の使用計画

研究用のデータ通信利用料に使用する予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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