ラバノーテーション(Labanotation,舞踊譜)を記述するための内部表現として,これまでの研究成果に基づき,LabanXML の設計および改良を行った。LabanXMLを実装し,記譜された動きを,確認できる程度の簡易なグラフィックエディタまでを開発する予定であったが、LabanXMLからLabanotation XMLへとシステムを一新することとし,その基本設計を行った。Labanotation XMLでは,Labanotationの記号を要素(ELEMENT)とし,シンボルをタグで表すことによってXMLでのLabanotationの記述を行う。一方,Labanotation XMLシステムは,XMLファイルを読み込み解釈し,解釈したタグ名をもとに,別に定義する記号の図形表現を記述したデータベースを参照することによって,拡張可能な形でLabanotationの図示を可能とする。すなわち,Labanotation XMLのユーザは,自分が使う記号がある場合は,そのタグ名で記号を記述し,欲しい記号がない場合は,記号の図表現をデータベースに登録することによって,図表現を拡張することとなる。コラムは,座標系と捉え,タグの属性として与えることとなる。現在の基本設計では,データベース中に図表現を記述するコマンド列を格納する代わりに,アニメーションを記述するコマンドを入れることによって,アニメーションの生成も可能とすることを考えている。
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